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中国が情報を「入れない」から「出さない」になってきてるっぽい

中国といえば、海外のインターネットサービスが使えないようなアクセス規制が敷かれていたり、報道に制限があって同じ出来事でも国外とはまったく違う形で伝えられているなど、中国の外の情報が国民に伝わらないような仕組みがあることで知られています。

その流れはいまも続いていて変わらないのですが、特に最近は外の情報を「入れない」ということに加えて、外に情報を「出さない」、つまり国外から中国内の情報にアクセスする手段を制限したり、中国で得られたデータが国外に漏れないようにしようとする動きが同時に見られるようになっています。

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たとえば直近では、CNKIへの中国国外からのアクセスが禁止されたらしい、という話が出ています。CNKIとは中国の学術論文データベースで、日本でいうCiNiiのようなものです。

学術研究の必要がある人にとっては、とんでもない痛手でしょう。特に日本なんて中国に関する研究者も多いでしょうし、そもそも国外にいる中国人の研究者は留学生とかはこれからどうするんでしょうか。

CNKIについては、独占禁止法やデータセキュリティの面で問題があるとの指摘があり、前々から調査が入っていたようです。今回の国外からのアクセス規制とどこまで関係があるのかは分かりませんが、ともかく公のレベルでCNKIへの風当たりが強くなっていることは確かなようです。

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もう一つ直近のニュースで、こんなものがあります。

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