ドラッグストアで感じた、中国コロナの蔓延と本格的な不景気の足音
昨日書いたように、いま中国では新型コロナウイルス規制が急激に緩和されたことにより感染者が激増していること、また自助努力での対策が必要になったこともあって、コロナ対策に必要なものが品薄になっています。
我が家については、基本的なものは揃っているのですが、もうちょっと備えておいた方がいいかな、という状況です。でもネットでは何も買えないし、近所の薬局でも同じ。そこで昨日、ダメ元で近所のドラッグストア(屈臣氏(Watosons)といいう、香港系の大手ドラッグストアチェーン)に行ってみたんですね。
そこで、とある変化に気づきました。今日はそのお話です。
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モールの2階にある、広々とした店舗に足を踏み入れた瞬間、僕は「人がめちゃくちゃ少ないな」と思いました。
といってもそれは、お客さんが少ないということではありません。僕が店に行ったのは昨日、つまり平日のしかも午前中だったので、お客さんは少なくて当たり前です。
少ないと感じたのは、従業員の数です。店員さんが、たった2人しかいなかったのです。
というのも、中国のドラッグストアって、場所にもよりますが基本的に店員がめちゃめちゃ多いんです。普段から入り口に7、8人くらいで列を作っていて、店に入った途端に「欢迎光临」というあいさつとともに怒涛の商品オススメ攻撃が始まる、というのがお決まりの光景でした。
昨日に限らず、僕はモールなど人の多そうなところに出かける時には平日の中途半端な時間帯に行くようにしているのですが、そんな時間帯でもドラッグストアの入り口には厚めの化粧をした店員さんが列をなして、暇そうにしていました。お客さんより従業員が多いなんてこともザラにありました。
ところが、昨日行った時に店内にいたのは2人。「欢迎光临」という声にも、なんだか張りがありません。正直言って、普段は話しかけてくる店員さんがうっとうしかったりもするのですが、それが急になくなると、それはそれでちょっと違和感がありました。
結局、目当てのものはやはり売り切れで置いていなかったのですが、せっかくなので店員さんに「なんで今日はこんなに店員が少ないの?」と聞いてみました。
すると答えは、「ほとんどが自分がコロナにかかるか、家族がコロナにかかって出られないから」というものでした。感染拡大ここに極まれりです。普段は8人くらいいる店員が、半分以下しか出られないとは。
大変ですねというと、「でも、コロナでお客さんも少ないから特に問題なく回っている」とのこと。いいんだか悪いんだかという話です。
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そんなこんなで、やっぱり本当にコロナが蔓延しているんだなあと思いながらの帰り道となったわけですが、その途中でいろんなことを考えました。
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