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勇気を出して、母に少し楯突いた嫁の話

先日のマガジンで、子育てのヘルプに来てる義母がいつまでうちにいるのかを明確にしないどころか、どうやら僕らを実家に連れて行って親戚参り(子どもの顔見せ)みたいなことをしようと企てているのを知り、どうしたものかという話を少し書きました。

これを受けて、嫁とどうしようかと色々と画策していたのですが、今日はその顛末を書きます。

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「嫁と画策」というのも、嫁自身も義母(嫁から見れば実母ですが)がずっと家にいることや、親戚参りをしなければならないことをよしとしているわけではありません。むしろ、子育てにおける義母からの干渉はなるべく避けたいし、親戚参りも疲れるので避けたいというスタンスです。

同時に、ヘルプに来てくれている恩はもちろんあるし、中国の家族関係においてはなかなか親に逆らうということも難しいので、どうやって穏便に母親に拒否の意思を伝えるのか、ということが最近の夫婦間の話し合いのテーマになっていました。特に実家に帰りたくないというのは夫婦間で利害が一致しているので、どう言い訳をしようかということに頭をひねっていました。

悪いことに、僕・嫁ともに在宅で仕事をしているので「仕事の都合で家を離れられない」というのが言い訳として通用しません。むしろ義母は当初、なんだったら「子どもを引き取って実家で面倒を見る」とまで言っていたので(共働きが多い中国では珍しいことではありません)、下手すれば「そんなに忙しいなら子どもだけでも預ければ」などと言い出しかねません。

何か穏当な、リアリティのある言い訳はないか……と2人してウンウン唸っていたのですが、ある時僕がふとそうした状況に疲れて、「あの、普通に『行きたくないから』実家には行きません、って言うのはダメなの?」と嫁に投げかけてみました。

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