朝のエレベーターで体感した、いまの「中国の親」の姿
朝のジョギングのためにエレベーターに乗った時のことです。
1階に着く前に、学校の制服(体操着的なものです)を着た7、8歳くらいの男の子と、その荷物を持ったお父さんらしき親子が乗ってきました。おそらく学校への見送りでしょう。
しかしその時、男の子のほうがエレベーターに乗るや否や、1階に着くまでのボタンをダダダッと押してしまったのです。親子が6階で乗ってきたとすれば、5〜1階までのボタンを全部押してしまったような形です。当然、それ以降エレベーターは全ての階に止まってしまうことになります。
おいおい……と思った僕は、いったん降りて乗り直そうかとも考えるも、別に急ぎでもないし、次がすぐに来るかもわからないので、そのまま各駅停車と化したエレベーターに乗り続けることにしました。
やらかした男の子はヘラヘラしながら、お父さんの方を見上げています。ちょっとしたイタズラ心か、あるいはよっぽど学校に行きたくなくて、なんとかしてこの場にとどまろうとしたのかもしれません。
さて、問題はお父さんのリアクションです。ここでクイズ。この子どもの小さなイタズラに対して、お父さんのほうはどんな反応をしたでしょうか?
考えてみてください。おそらく正解しないと思いますが。
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