「中国は独裁国家だから、国民が政府を支持している」←本当か? という話
Twitterを見ていると、こんな記事が流れてきました。
以下引用です。
これに対して、Twitterでは少なくない数の「独裁国家なんだから当たり前だろう」「情報が統制されているから、国民は政府に都合のいい情報しか知らされていないんだ」という反応があったように見えました。
それってどこまで本当なのかな、というのが今日の趣旨です。
データを見にいってみた
上の記事で政府への信頼度の根拠とされているEdelman Trust Barometerのページで、元となった調査データを過去の分まで見てきました。それによると、確かに中国の人々の政府への信頼度は高い水準で推移しています。雑ですが、取り急ぎ過去10年分をグラフにしてみました。比較用に日本の数値も入れてあります。
おおむね80%以上の人が政府を信用しており、パンデミックがあったここ2年では90%台に達しています。
2010年以前のデータでは70%を下回ることもあったようですが、どちらにせよいわゆる「独裁ではない」国と比べて、中国の人々は政府を高く評価しているのは間違いなさそうです。
では、その理由って本当にTwitterのみなさんの言うように「独裁だから」「国を批判する自由がないから」なのでしょうか(中国が本当に独裁国家であるかどうかは別に議論が必要ですが、ここでは仮に独裁であることを前提とします)。
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