在中日本人はパスポートを常に携帯すべきか否か?
けっこう前ですが、Twitterの僕のTLでは、とある投稿をきっかけに「在中日本人は中国に暮らすに当たって、常にパスポートを携帯していなければならないのか」という議論が起こっていました(具体的なツイートの引用は控えます)。
実際に中国に住んでいる身からして自分も少し語ってみたいテーマだったのですが、Twitterでの議論の中に自分から飛び込むのもどうかと思い、議論が落ち着くのを待って、このマガジンに書くことにしました。
ということで、書いていきたいと思います。
法律では「否」
「中国では外国人はパスポートを常に持つべきか否か」という問題については、法律的なレイヤーでは答えがはっきりしています。
「中華人民共和国出入境管理法」の実施細則には、16歳以上の外国人はパスポートなどの有効な旅券を持ち歩いていなければならないことが明記されています。
罰則規定もあります。
出国が必要な場合まであるようです。これに照らして言えば、外国人がパスポートを携帯することは法律的な義務ということになります。
となれば、外出の際は必ずパスポートを持たなければならない、というのが「パスポートを携帯すべきか否か」という問いへの一つの答えといえます。
現実の運用は?
いっぽうで、実際の運用としてはどうなっているのでしょうか。ここからは経験をもとに書きます。
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