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春節に湧く中国、その中で日本人がひとり、思うこと

例年は「年中クソ暑い」と恨み言を言いたくなるような天気の広東省だが、どうも今年の冬はいつもより厳しい冬になっているらしい。肌寒く、底から冷えるような寒さが続いている。

いや、基本的に家にいるからそう思うだけかもしれない。広東省は湿度が高く、冬は家の中が凍りつくような寒さになることがある。そう、家の中の方が外より寒いのだ。事実、たまに散歩や買い物のために外に出てみると、やわらかな日光でぽかぽかと汗ばむようなこともある。

気温差で体調を崩しやすい自分としては、あまり歓迎したい天気ではない。

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街は旧正月、つまり春節ムードだ。ショッピングモールには浮かれた春節ソング(中華圏にお住まいの皆さんならおなじみの「♪ごーんし、ごーんし、ごーんし、にぃ」とか「♪ごんしーにーふぁつぁーーい」とかそういうやつだ)が流れる。家の門に春節飾りをつけ始めた家も多い。

街を歩くと、PCR検査の列があちこちにできている。みんな帰省、つまり実家に帰るためにあらゆるところで必要になるから受けにきている。難儀なことだが、中国の人々の「春節回家」(春節に家に帰ること)への執念は凄まじい。検査のために並ぶ1時間やそこら、まったく惜しくはないのだろう。

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