中国でコロナ対策が厳しく行われる、もう一つの理由
これまで僕のnoteでは、中国在住の立場から思う中国のコロナ対策にまつわることをたくさん書いてきました。
それらのnoteでは、今のコロナ対策は国民からもおおむね支持されており、結局はこれが中国にとっては最良の方法なのだという社会的な合意が取れていることから、この路線はしばらく続くであろうということを書いてきました。
しかし、中国のゼロコロナ対策がここまで維持されてきたもう一つの大きな理由として、ここまで書いてこなかったことがあります。
それは、感染が拡大したら当該地域の役人が次々と解任される、という点です。
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たとえばいま感染が広がっている深圳市福田区では、新型コロナ対応における職務怠慢への責任追求として、副区長や警察庁など幹部8名が解任されるという発表がありました。
このほかにも、中国のニュースサイトなどを「履职不力」(職務怠慢や業績不振などの意)などで検索すると、コロナ禍への対応の不手際で各地の役人が免職されたとか処分を受けた、というニュースがごまんと見つかります。
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