「日本でザリガニの販売禁止」が中国で話題になっていた件
ふだん「日本の〇〇に対する中国人の反応」みたいなことはあまり書かないようにしているのですが(誰かがすでにやってそうなのと、「ネットの反応」にすぎないものを全体の反応だと誤解させる恐れがあるため)、これに関しては面白いし誰もまだ書いてなさそうなので、取り上げることにしました。
タイトルの通り、「日本でザリガニの販売が禁止になる」というニュースが、中国のSNSで取り上げられていた件です。
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元になったニュースはこれ。
僕は全然知らなかったのですが、11日に改正外来生物法が参議院で可決され、ザリガニ類の販売や、販売を目的とした飼育、輸入などが今後禁止されるとのことです。外来種による生態系への影響を鑑みたうえでの法改正で、ほかにミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)などが規制の対象となるらしいです。
で、このニュースに関するトピックが中国のSNSである微博(Weibo)で取り上げられて、そこそこ上位のトレンドに入っていたらしく、多くの人がこのニュースを見たり、コメントをしていたようなのですね。ちなみにトピックの名称は「#日本立法禁止出售小龙虾#」というものでした。「小龙虾」は、ザリガニを意味します。
データを見てみると、今日(5月12日)のお昼の時点で、同トピックの閲覧数は2.4億回。さすが中国といった数字。
しかし、おそらくは日本でも知らない人の方が多いであろうこのニュースが、なぜ中国でこんなにも拡散されているのでしょうか。そこについている反応を見ると、どうやら大きく分けて2つの理由があるようでした。今日はそれを紹介したいと思います。
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まず1つ目について。これは、中国ではザリガニが食用として一般的なことと関係があります。
中国人は昔からザリガニを食べていたというわけではなく、せいぜいここ2、30年のブームのようですが、ともあれ中国人にとってはザリガニは超メジャーな食べ物のひとつなのです。
ちなみに、みんながみんなザリガニを好きというわけでもありません。「ザリガニはどんな水でも住めるから汚くて食べる気がしない」(実際には食用のザリガニは養殖されているので、そこまで汚いということもなさそうですが)「臭みがあっておいしくない」といって、食べない人も結構います。うちの嫁なんかがそうです。
僕自身は興味本位で一度だけザリガニ料理の店に行き、麻辣小龙虾というのを食べたことがあります。しかし、殻を剥く手間が死ぬほどめんどくさいのと、その割には食べられる部分が少なく、しかもあまりおいしいと感じなかった(中国料理にありがちな、臭みのある食材に調味料をしこたまぶち込んで食えるようにした例の味)ので、それ以来食べていません。
さておき、件のSNS上の反応としては、日本ではザリガニを食べることが一般的でないとは知らない人が「何で禁止するの?」「おいしいのになんで?」と不思議がるコメントがいくつか見られました。「いらないなら私に食べさせて!」というものや、「ペットとして飼うのはOK」ということを知って、ますます混乱する人もいるようでした。
いやはや、食習慣の違いとは面白いものです。
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そしてもう一つ、このトピックが盛り上がっている理由について。それは、日本人としては少し悲しくなってしまうようなものでした。
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