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Googleがまったく使えなくなったとき、それでもあなたは中国にいますか?
(2024/03/03)記事内の表現を一部修正しました。
こんな記事を読みました。
中国において、スマートフォンアプリの公開に登録が必要となるという話です。
正確には、もともと中国ではWebサイトを公開するにあたってICPという、そのWebサイトの管理者の連絡先を登録する手続きのようなものが必要です。その手続きの義務が、スマホアプリにも拡大されるということらしいです。
このような登録の措置は、詐欺や違法な情報をやりとりする可能性のあるアプリを監視し、取り締まりやすくするためのものだといいます。しかし、国内外でこれについて、海外アプリの利用のハードルが上がることを危惧する声があると言います。
中国ではアクセス制限によってGoogleやX(Twitter)などが利用できないのはよく知られています。これも違法・危険な情報から国民を守るためということになっていますが、そこには政治的に都合の悪い情報を恣意的に取り締まる、あるいは遮断してしまおうという意図も多分に含まれています。
スマートフォンアプリに登録義務が課されることで、そうした規制がより強まり、中国で海外のサービスを利用したり、情報を取ることがさらに難しくなるのではないか、ということに心配の声が上がっています。
また、このような措置と同時に、端末にアプリを入れることに制限がかかるようになってきているというのも、ちょっと不気味な話です。
上の記事では、スマートテレビにアプリストア以外のアプリがインストールできなくなった事例が紹介されていました。これまではアプリストアにないアプリでも自前で用意すれば利用はできたのですが、端末側でそうしたものを排除する仕組みが組み込まれるようになっていくかもしれません。
実際、中国の国産スマートフォンにはすでにそういう仕組みがあり、ROMを海外版に書き換える(これも中国内ではアウトの行為ですが)などの手段をとらなければ一部のアプリをインストールすることはできません。
iPhoneなど海外メーカーのスマホにそうした制限はありませんし、また他の国のストアからアプリをダウンロードすることにまで制限をかけられるとも思えないので、個人的にはそこまで不便になる心配はしていませんが、なんかちょっと嫌だなと思いはします。
次に買うiPhoneは念のため中国大陸版ではなく、他の国のやつにしておこう、と思うくらいには心配しています。
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さて、中国に住む日本人として、こうした措置の話が聞かれるたびに考えるのは、海外のWebサービスが中国でまったく使えなくなった場合にどうするのかということです。
仮に中国大陸が、VPN事前登録許可制の世界(外人も)になったら、在中日本人の皆さんはどうされます?
— 明天会更美好 (@zhongwenfanyi) February 29, 2024
現在、Googleなどの中国で規制されている海外のWebサービスなども、VPNなどを駆使すればその利用自体は可能です。
しかし、(技術的に可能なのかどうかはさておき)そうしたものまでもが規制され、利用がまったく不可能になる、あるいは事前の許可が必要になるといった未来がきた場合、自分はそれでも中国に住み続けるのだろうか、という問いです
個人的には、さすがにそうなったときは中国を離れるだろうと思います。
ただ、それはX(Twitter)に投稿ができなくなるとか、GoogleやChatCPTが使えなければ仕事にならないといった、利便性の問題がメインの理由ではありません。もちろんそれも大きな理由で、中国を離れるのを決意するに十分なものですが、個人的にはそれ以上に重要かつ本質的な理由があると思っています。
その本質的な理由とは、
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