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中国のスシローに行ってみて感じた、2つの心配事

昨日、普段住んでいる東莞とんがん市のお隣の大都市、広州市にあるスシローに行ってきました。そうです、言わずとしれたあの回転寿司チェーンのスシローです。

スシローは、去年から中国に店舗を展開しています。

外食産業の海外進出、とりわけ中国では軒並み苦戦が続く中、スシローは好調に経営しているようで、すでに広州市内だけで8店舗を展開。つい最近は同じく広東省の大都市である深圳市にも店舗がオープンしました。

これらの大都市には日本人も多く、邦人のみなさんがこぞってスシローに行ったという報告をSNSにしているのをよく見かけます。やっぱり日本人、みんな寿司が好きなんだなあ。

僕はそんな光景を隣の田舎街、山と工場しかなく、日本人はメインストリームから外れたつまはじき者しかいないことでおなじみの東莞とんがん市から、指をくわえて見ているしかありませんでした。

しかし今回、広州市に行く用事ができ、しかも夜は時間が取れそうだということで、ここぞとばかりに行ってみることにしたのです。

再現度の高い店内

店内に入ると、そこはもう日本の店舗と変わりませんでした。

テンションが上がりすぎて全然写真を撮っていなかったことが悔やまれるのですが、あのレールをはさんでいくつも並ぶ4人掛けの席に、テーブルの横に置かれた醤油や机の上にある湯呑み、オーダー品を届けるための高速レールまで、まるで日本の店舗そのままです。

なかでも妙に感動してしまったのは、粉末のお茶です。完全に日本と同じ、かつこんなもの中国ではついぞお目にかかることはないので、ものすごく郷愁がそそられました。

お湯を注ぎ入れ、口をつけたときに、そのけっしてすごく美味しいというわけではないがあまりに懐かしい味に、まるで全身に「日本」が駆け巡っているかのような感覚をおぼえました。

お茶にばかり感動していても仕方ありません。肝心のお寿司の方も、普通に美味しくいただきました。見れば、メニューはほとんど日本のものと変わらないようです。

味もしっかり日本と同じ(もう何年も日本に帰ってないから本当はわからないけど、たぶん同じ)。次から次にいろんなものが食べたくなり、「あー、日本の回転寿司に行った時もこんなだったよなあ」と、ここでも懐かしさを覚えました。

結局ひとりで10皿以上食べてしまい、お腹いっぱいになって店を出ました。

+++++

と、個人的には大満足だったのですが。

その帰り道でいろいろなことを考えているうちに、大きなお世話ながらスシローに関する心配事が、2つほど浮かんできました。以下ではそのことを書いてみたいと思います。

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