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中国人ジャーナリスト、日本での引っ越すの巻。そして日本人、もっと欲深くなろうぜ

僕のマガジンでたびたび話題に出している、日本在住のジャーナリスト・YouTuberである王志安さんがこのたび、日本で撮影スタジオ兼オフィスの引越しをした、という動画を出していました。

そこで話されている、引越しの際の2つのエピソードが示唆に富んでいたので、今日はそれについて取り上げたいと思います。

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まず1つ目は、物件探しの際に外国人として差別を受けたという話です。

もともと目をつけていた理想的な物件があったそうなのですが、会社として契約をしようとした時に貸し手側に「あなたたちの会社に外国人はいるか」と聞かれ、正直にいると答えたところ、「じゃあ貸せない」と断られてしまったそうです。その物件は借りられず、他のところで妥協せざるを得ませんでした。

王さんは、これは明確な差別として憤慨していました。「日本は先進国だが、この点においては他の先進国とは大きな差がある」としながら、実際に借りる事務所の契約にあたっても何度も細かく資料を精査され、「中国の公安の取り調べみたいだ」と腹を立てたと言います。

手続き上のことで外国人が多少の面倒や契約の困難を強いられるのは、おそらくはどこの国でもよくあることではあります。たとえば僕は中国で部屋の契約はおろか、携帯電話の契約でさえ「外国人は無理」と門前払いされたことがあります。

ただ、王さんのいうように、一応の先進国たる日本で、ただ「外国人である」という理由で入居を拒否する人がいるというのも、たしかに恥ずかしい話です。せめて明確な基準を設け、それに沿って審査するくらいのことができなかったのでしょうか。

また、そもそも登録者100万人に届こうかというYouTuberを、話も聞かずに門前払いしてしまうというのもどうなんでしょうか。不動産屋は、みすみす良客を逃しているようにも見えます。

日本も人が減り、外国人に来てもらわなければいけないという時にそれでいいのかね、と思います。できる限りの人を受け入れ、良客としていく努力が必要じゃないのかな、と思います。

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もうひとつのエピソードは、中国と日本を語るにあたって非常に示唆的です。

引っ越し先が決まり、オフィスの内装工事をする際に、こんなことが起きたそうです。

・もともとは日本の内装業者に依頼を出そうとしたが、納期が6ヶ月かかると言われた。そんなには待てないというと、4ヶ月まで短縮できると言ってきたが、それでも長すぎる。

・日本のの業者は諦め、中国系の業者に声をかけた。その業者は「2ヶ月でできる」というので、依頼した。

・しかし、途中で収録スタジオの防音に問題があることがわかった。そのことを業者の老板(社長、責任者)に言うと「そんなの知らねーよ」(我怎么懂那些呀)と言われた。

・結局、また別の専門業者を探し、防音に必要な素材を中国から輸入してまで再度工事をする羽目になった。最終的に工事は全部で5ヶ月かかった。

いやはや、なんとも寓話的です。これほどまでに端的に日本人と中国人の仕事習慣の違いを示したエピソードが、ほかにあるでしょうか。

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