中国、みんなロックダウンに驚かなくなっている件
「中国のハワイ」と称されることもある常夏の観光地、海南省の三亜市が、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、事実上のロックダウン状態になりました。
海外との接触があった漁師から感染拡大が始まったとされており、現在は毎日の新規感染者数が全市で200人程度(ちなみに三亜市の全人口は100万人ほど)。6日から公共交通機関は停止され、飛行機などもほとんどが欠航となったようです。
この状況で大きな影響を被っているのは、現在8万人ほど三亜市に滞在しているという観光客です。観光客は少なくとも1週間の滞在と、その期間中の複数回のPCR検査をパスしなければ、海南省の外に出られなくなってしまいました。大幅に予定が狂ってしまった人も多いでしょう。
そのほか、滞在費用に関しても基本的には自費で賄わなければならないでしょうから、踏んだり蹴ったりです(ホテル代金を半額にする措置が出ているなど、一応の考慮はされているようですが)。
ただ、このように観光客が注目されがちですが、このことは地元の人々にとっても深刻な影響を与えるはずです。生活が不便になるというだけではなく、このような状況では当地の経済の柱である観光がまったく機能しなくなります。当たり前ですが、いま海南省に行きたいと思う人は誰もいません。
夏休み真っ盛りの8月にロックダウンとなってしまったのは、最悪のタイミングであると言っていいでしょう。地元としても忸怩たる思いではないかと思います。ロックダウンが長引き、停滞が長期化することがないといいのですが。
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と、書いてみたはいいのですが、正直にいうと今回のロックダウン、もちろん影響を受けた人が大変な思いをしていることは承知の上で、個人的にはこれまでとは違った印象で受け止めています。
というのも、ロックダウンにまったく驚かなくなったというか、「ああ、またか」くらいの反応しかしていない自分と周囲に気がついたのです。
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