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急成長する中国のペット産業の光と闇
中国で急成長している市場のひとつに、ペット産業があります。
艾瑞咨询というリサーチ会社が出している2021年のレポートによると、2020年の時点でペット産業の規模は約3000億元(≒6兆円)に達しており、しかもまだ成長途中にあります。
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僕自身の周囲を見ても、ペットを取り巻く環境はここ数年で大きく変わったと思います。
まず、ペットを飼っている人が目に見えて増えました。朝、小区(団地)の中にある庭園などに行くと、ほぼ確実に犬の散歩をしている人を見かけます。以前にも犬を飼っている人はいましたが、「ほぼ確実」といえるレベルにまで増えたのは最近のことです。
そういった人たちが連れている犬そのものを見ても、変化を感じます。以前は連れられている犬はほとんどが雑種で、手入れもされているとは言い難いような状態でした。ところがいまは柴犬やダックスフンド、トイプードルなど、一目でわかるような有名な犬種がそこかしこを歩いています。見た目も小ぎれいで、おそらくはトリミングなどをきちんとしているんだろうなと思われます。
そのほか、街を歩いていてもペット関連のお店や商品をよく見かけるようになりました。スーパーのペット商品売り場は日を追うごとに大きくなっていますし、ショッピングモールの中にはペットショップが出店するようになりました。たまにペットショップを冷やかすと、とんでもない値段がついているものが目につきますが、それでも売れているようです。
ペットホテルやペットの葬儀屋なども増えているようで、よく見聞きするようになりました。近所にあるペット用品店も、周囲の入れ替わりが激しいなかでよく生き残っています。
全体として消費が鈍りつつある中国において、ペット業界は数少ない景気のいい業界であることが、街の端々から見えてきます。
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いっぽうで、問題も起きているようです。
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