想像した不安なんてどうせ当たりゃしないから、なんでもやってみようよ
昨日こんなことをツイートして、けっこうウケました。美容院のサービス押し売りがひどかったり、会員証だけ作らせてドロンするようなのが多いのは絶対君らの国の方だってば。言わなかったけど。
今日は、このツイートの親御さんとその息子くんにまつわることを書いてみます。
どこまでも不安な親御さん
この友人の親御さん(母親)、中国の親に典型的な過保護・過干渉です。これまで子どもをずっと目の届くところに置いて育ててきており、習い事にすら行かせたこともなかったそうです。
そんな約18年間を過ごしたのち、急に留学(息子くんは高校を卒業して、いまは日本の大学への進学準備ため日本の語学学校にいます)によって子どもが目の前からいなくなったものですから、結構な認知的不協和に陥っているというか、大きな不安を抱えているようです。
散髪問題に限らず、日本にいる息子のいろんなことが気になっているようです。うまく日本人と馴染めるだろうか、食べ物は大丈夫だろうか、万が一コロナにかかりでもしたらどうしよう……などなど。毎日のように僕にチャットで「日本の〇〇はどうなってるんだ、息子は大丈夫か」と聞いてきます。
そんなに心配なら自分で息子に聞いてみれば……というと、息子くんは何を聞いても「大丈夫だ」とそっけない感想しか言わないそう。たぶん、そういう過干渉をこそ息子くんはうっとうしいと思っているのだろうな……と、容易に想像がつきました。もう自分でモノを考えられるだろうし、連絡がない限りはほっといてもいいんじゃないかなあ。
息子くんに直撃取材
とはいえ、僕もその息子くんのことが少し気にかかったので、連絡してみることにしました。たまたま息子くんのWeChatを嫁が知っていたので、そこから話しかけてみたのです。
いろんなやりとりをしましたが、おおむね日本に来たばかりの彼はこんな感じで生活していました。
などなど。なんにせよ、親御さんの心配とは裏腹に、日本での生活を満喫しているようでした。
困っていることもまったく親御さんの想像の外のようです。息子はさぞ慣れない地で不自由を被っているのだろうと心配していましたが、それらは息子くんにとってはぜんぜん問題にもならないことで、むしろ他の部分で不便を感じていたのです。
こんなもんだよな、と思いつつ、彼には日本での生活頑張ってね、と伝えておきました。親御さんのほうには、たぶん現状を伝えたらまた質問攻撃が始まるだろうなあと想像がついたので、申し訳ないですが特に何も伝えていません。いまも不安から来る親御さんの質問を、僕はまあまあと受け流しています。
自分を振り返っても、事前に抱えていた不安はたいしたことじゃなかった
別に、この親御さんの想像力が足りないとか、子どもに干渉しすぎだろとか言いたいのではないのです。不安だからといってそんなに僕や息子本人に聞きまくるかね……ということに多少の違和感があるとはいえ、子を思う親の気持ち自体は至極真っ当なものです。
では何が言いたいかというと、これまで暮らしてきたところとまったく違う環境、ましてや国を跨いだところで何が問題になるかなんて、たしかにまったく予想できないもんだよな、ということです。
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