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子育ての90%は親の勝手

——くらいに思っておいたほうがいいんじゃないかなあ、と思った話を書きます。子育てを始めたばっかりの人間が何を偉そうに、と思われるかもしれませんが、ともかく聞いてください。

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お手伝いさんが去り、子どもの世話をガッツリ見るようになってから結構な寝不足なわけですが、その大きな原因が夜中の授乳です。

「お前男だから関係ないだろ」と思ったあなた、アップデートが足りてませんよ。いまどき子育てを女性に任せきりでいいはずないじゃないですか。授乳となれば夜中でも一緒に起き、献身的に妻と子をケアするのがイマドキのただしいイクメンの姿です。

……という意識の高さでやっているわけではないのですが(むしろ2人での子育てってよっぽど賢くやらないと余計疲れるんじゃないかとさえ思っていますし)、もともと寝室ないしベッドが嫁と一緒なので、嫁が授乳で起きてる時に隣でグースカ寝ているのも心証が悪そうだし、できる限り一緒に起きてあれこれ手伝うようにしています。母乳で足りなそうならミルクを作ったりね。

あと、中国の人々って子育てに関しては超がつくほど繊細なので、嫁は本当にちょっとした子どものうめき声でも飛び起きて子どもの様子を見にいったりします。そうするとやはり、僕もどうしたどうしたと見にいかざるを得ませんし、嫁につられて僕も子どもの様子に敏感になっているフシがあります。おかげで眠りが浅く、横になっている時間もあまり体が休まっていない気がします。

そんなこんなで日中もだいたい眠気とともに生きているくらいには寝不足なのですが、先日ふとしたことから、特に欧米圏では子どもと一緒に寝ず、むしろ別室で1人で寝かせる(できる限り早くそういう形にしようとする)という文化があるらしいと知り、衝撃を受けました。

赤ちゃんを1人で寝かせておいて、心配にはならないのだろうか。友人夫婦の寝室は、赤ちゃんの部屋とは廊下を挟んだ真向いにあった。友人によると、起きて泣いたら聞こえるから大丈夫だという。泣き声が聞こえたら、赤ちゃんのそばへ行って、おむつを替えたり授乳したりする。

上掲記事より

雑学としてはそんなことを聞いたことがあったような気がしますが、本当なんだなという感じです。もう下手すりゃ四六時中、親戚じゅうの目の届くところに子どもを置いておきたがる中国の子育てとは、まったくの正反対といえるでしょう。ところ変われば、これだけ文化が違うもんなんですねえ。

で、ここで言いたいのは、子どもを見るプレッシャーがなさそうな欧米圏の子育てがうらやましいとか、ましてや優れているのだとかいうことじゃないんです。

いや、本心を言うと少しはうらやましいんですが、別室で寝かせるなんてそれはそれで心配になりそうだし、そこは文化の違いなので優劣を語るべきではありません。明日からうちも欧米式にしようぜ、と嫁を説得しようとも思いません(言っても聞くわけないし)。

ただ、これだけやり方が違っていてもそれぞれの環境で子育てが成立しているのであれば、親が「子どものためにこうしなければ」と思ってやっていることのほとんどは、実はそれほど本質的なことではないんじゃないだろうか、と思うのです。

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