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いまの中国のコロナへの温度感。いち地方都市から

昨日、疲れていたり迷っていたりするとそれが文章にでてしまうんだよなーと、読者さんからのご心配と指摘で気づいた話を書きました。

なので今日は感情を交えず、淡々と最近の現状について書いてみたいと思います。

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最近、僕の住む街でも、大規模PCR検査が頻繁になってきました。

この一週間だけで月曜日、木曜日、土曜日(昨日)にそれぞれ一回ずつ、近所の公園でやっているPCR検査に行きました。そしてまた昨日の夜になって、26日か27日(つまり今日か明日)にもう一度検査を受けよ、という通知がきています。明日は予定があるので、今日の夜また受けにいかなければいけません。

そのうち、たしか木曜日だったと思うのですが、家で仕事をしていたら防護服を着た人が来て、「PCR検査は受けたか!?」と半ギレで聞いてきました。おそらくマンンション中を聞き回っていて、疲れているのでしょう。

最初は受けましたよーと穏便に対応したのですが、「本当か!?」と食い下がってきたので若干イラッときて、そこからは「受けた」とだけ返してあとはガン無視してしまいました。お疲れなのはわかるが、無駄に偉そうにされて優しく接するだけの余裕はこっちも持ち合わせとらん。

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この状況だけ書くと、僕の住んでいる地域ではどれだけ感染が大変なことになっているのかと思う人もいるかもしれません。しかし、感染者の数だけでいうと、僕の住む東莞市では23日にたった1人の無症状感染者が見つかったのみです。

東莞市の人口はだいたい800万人なので、日本でいうと愛知県や大阪府などの都道府県と同じ人口規模です。その規模の都市で1人の感染者が見つかったときに、県全体を巻き込んだ検査が行わている(しかも複数日にわたって)、と考えてもらうとイメージしやすいでしょうか。

しかも、これまでは感染者が出た場合にはその人の行動履歴などをもとに、それなりに的を絞った検査が行われていたように思うのですが、最近の大規模検査については「市内で感染者が出た→じゃあとりあえず全体検査だ」というスピード感です。

おそらくは、細かく場所を割ってやっていては間に合わないという判断なのでしょう。それはそれで一つの方法ではありますが、毎回そのために予定を組まないといけない市民からするとかなり大変です。

工場をやっている知り合いは、「検査の度にワーカーを検査に行かせないといけない。その間も給料は出さないといけないから、商売あがったり」と言っていました。そのため近く、人員整理をしてワーカーを減らす予定のようです。

こうやって、コロナ禍による不景気が広がっていくんだなあとしみじみ思いました。

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自分の住んでいる以外の地域については、詳しく知っている訳ではありませんが、話を聞くと大体似たような感じ(市レベルで少しでも感染者が出るとほぼ全域で全員検査)のようです。いまの中国はどの地域でも、おおむねこのようなルールでPCR検査を運用していると言っていいでしょう。

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