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脂質が美味しいのは何故?

何故、脂質はおいしく感じるのか?

「見てください!この肉汁!」

「凄くジューシーで美味しい!」

こんな食レポをテレビでよく見かけますよね。

何故、脂質はおいしく感じるのか、人の味覚は、生理学的の分野では「甘味」「苦味」「塩味」「酸味」「旨味」の五味を感知することができるとされています。

辛味物資やアルコール、炭酸飲料などの化学的刺激、温度、舌触りなどの物理的刺激は、基本味(五味)と合わせて総合的な味覚を形成します。

上記のように以前までは脂質を感知する味覚は存在しないとされていました。

しかし、最近では脂質を感知することできる第6の味覚の存在が備わっていることが明らかにされつつあります。

脂質を感知するメカニズム

食事から摂取した中性脂肪が舌リパーゼと呼ばれる酵素によってほんの一部だけ脂肪酸に分解されます。

脂肪酸が味蕾細胞(味覚を感知する細胞)の細胞膜上にある※CD36という輸送体と結合して、細胞内に取り込まれます。


※CD36は血小板、単核食細胞、筋細胞、脂肪細胞、肝細胞、一部の上皮に存在する膜糖タンパク質のことです。長鎖脂肪酸に結合し、長鎖脂肪酸の細胞内への輸送を促進することによって、筋肉の脂肪利用、脂肪組織のエネルギー貯蔵(白色脂肪細胞の肥大)、及び代謝性疾患の発病に寄与しています。


脂肪酸が味蕾細胞の細胞内に取り込まれたことを引き金に脳内で「βエンドルフィン」の分泌が促進されます。


βエンドルフィンは心地良い気分にしてくれる「快感物質」です。


脂質を食べたときに感じる「心地良い感覚」こそが、脂質を“美味しさ”の正体であることが明らかにされつつあります。


また、“美味しい”と感じることは脳内のドーパミンの分泌を促し、「それをもっと食べたい!」といういわゆる“やみつきになる”という状態をつくり出します。

まとめ

脂質を摂れば摂るほど、ジャンキーな食事をすればするほど、その食べ物がやみつきになり、もっと食べたくなるループに陥ってしまうのです。

逆にバランスの良いクリーンな食事を日常的に食べることで、ファストフードなどがあまり欲しくならず、その食事こそが最高の食事であると思うようになります。

これを機に一度、食生活を見直してみてはいかがでしょうか?

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