隣り合わせの廃と青春3 はじめてのMMORPG
皆さんは、MMORPGをプレイしたことがあるだろうか。
一般的にMMORPGとは、ワールド(サーバー)が常にオープンしており、常時多数(1000人以上)のプレイヤーが同時接続しており、モンスター討伐やらダラダラとしたチャットやらを繰り広げているといった具合のゲームを指す。
2021年現在だと、日本が誇る二大RPG(ドラクエ10とFF14)が絶賛稼働中のはずである。
これが遡って2001年当時となると、MMORPGの選択肢はほとんどなく(FF11すら稼働していなかったはず)、リネージュはなかなか貴重なゲームだったようだ。
ちなみにリネージュは韓国のゲームで、日本のドラクエみたいなものと聞いたことがある。要はそれくらいメジャーなタイトルということで、韓国での盛り上がりは相当凄かった様子。日本では多少前後しているとは思うが、同時期にサービスしていたラグナロクオンラインの方が人気だったと思うけども。
そんなリネージュのゲーム性を簡潔に述べるとすると、「戦闘しかなく、ゴールのないキャラ強化を続け、徒党を組んで対人抗争を繰り返す」という感じだろうか。まさに世紀末である。
大元がnethackというローグライクゲームのプログラムを改変して作ったものらしいので、さもありなん。
少し脱線するが、ローグライクゲームの中では、変愚蛮怒というAngbandのバリアントがめちゃくちゃ面白いのでオススメ。かなりプレイする人を選ぶが、波長が合えば、軽く数ヶ月は吹き飛ぶことをお約束する。(体験者は語る)
それでもMMORPGなので、ゲーム内通貨を用いた独自経済が築かれており、相場を操作しようとする者が現れたり、そもそも「ガチャ」なんてものが存在していなかったため、レアアイテムはリアルマネーを積んでも(正攻法では)手に入らない、本物のレアアイテムだったのだ。
戦闘にしても、血盟というチームのようなものを組んで、別の血盟との攻城戦などを行う事が出来て、これが非常に画期的だった。
今まで、基本的には1人、多くても数人単位でしかゲームをしたことなかった私の目に、いかにこれが魅力的な世界に映ったか。
インターネットというものが段々と一般家庭にも浸透していく中で、世界中の人と繋がりながらゲームをするというのは、これこそ未来だと強く感じたものだ。
さて、私がプレイを開始した2001年11月当時、ワールドは1つしかなかった。
今でもあるかはわからないが、「シリウス」と名付けられた唯一のワールド。
私のリネージュの歴史は、この、シリウスワールドから始まったのである。
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