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隣り合わせの廃と青春19 レベル50達成、そして廃人へ…

正確にいつ頃達成したかの記憶がないのが残念だが、私は地獄の切断死を乗り越え、レベル50を達成した。
少なくとも、「火竜の棲処」エピソードアップ後で、その次のエピソードがアップされる前かその直後あたりだったと思う。

レベル50は当時はそれほど珍しいものではなくなって…いや、ワールド人口が5000人弱いたはずの内、50人はいなかったと思うので、1%未満と考えるとそこそこ珍しいかもしれない。
言い方を変えると、上澄1%の廃人ということだ。

以下は、当時に有志にて行われたレベル50以上のプレイヤーを集めたバトルロワイヤルイベントのスクリーンショット。

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※この中に私のキャラクターがいる。賢明な読者諸君の中にはピンと来た方もいらっしゃるかもしれないが、大人の対応(スルー)していただきたい。
ちなみに、写真の下段の方にいる、手が燃えてる赤い奴がデーモン。こいつはカッコいいけど実用性は皆無。
やっぱり、レベル52を達成して、デスナイトに変身してナンボってことである。

この頃になってくると、私も名前が売れてきて、高レベルプレイヤーや、そういうプレイヤーが集まる血盟とも顔見知りになっていた。
廃人同士のネットワークを築き、色々情報交換をしながら、リネージュをエンジョイしていたものだ。

一方でリアルはといえば、高校3年生の青春時代は、帰宅した後のリネージュの時間がほぼ全てになりつつあった。
(普通に考えれば大学受験を控えているのでこんなゲームやっている場合じゃないのだが、私は附属高に通っていたこともあり、受験勉強をする必要はなかった。)
高校2年生の頃やここまでハマる前の時代は、リアルの放課後もそれなりに大切にしており、彼女がいたり、友人と遊んでいたりもしていた。
だがここまで廃人生活が板についてくると、どうしてもリネージュが中心になってきてしまう。
あれだけプレイしていたコンシューマーゲームはほとんどやらなくなってしまった。

「この空き時間に狩りしていれば、0.2%は稼げていたのでは?」と言う強迫観念にも似た考えが頭を支配する。
リアルの友人を集めて麻雀をしていた時に、PCを立ち上げ、バフォメット待ちをしていたことも一度や二度ではない。
実際にバフォメットがポップされた際は、急いで牌を倒し、バフォメットを狩りにいったものだ。(付き合ってくれた友人に感謝)

もう立派な依存症である。まさに「ネトゲ廃人」だ。

しかし。しかしである。それにしたって、当時のリネージュは楽しかった。

「だってゲームじゃん。そんなに意地はってレベル上げてどうするの?」なんて野暮なことを言い出す輩は今より明らかに少なかったと思う。
皆、それなりに意地を張ってこのゲームをやっていたんじゃないかなと、今になっては思えるのだ。
それは廃人ならさもありなんだが、目標をレベル上げにしていなかった厨房達だって、ある種の矜持を持ってプレイしていたように感じる。(懐かしさ補正バリバリだが)

例えば、前の記事で触れた桜夜月次郎氏は、相変わらず詐欺に精を出しており、ボディベルトと偽ってベルト(ただの素材。両者の価格差は軽く100倍はある)を売り捌き、なかなかの富を得ていた。
あまりにもメチャクチャしすぎて、しまいにはキャラクターとして人気が出てしまい、サイン(便箋)を販売していたくらいだ。
彼のプレイスタイルは凄まじいもので、今でも鮮明に記憶に残っている。詐欺師だけど。

かように、リネージュ黎明期は面白い人物が集まっており、魅力的な空間だったのである。
幾つかのコンテンツを見てきたが、黎明期のアンダーグラウンド時代には面白い人が集まって面白いことをするが、その後に集まって来るツマラナイ(自主規制)の声が大きくなり、面白い人たちが離れていき、コンテンツそのものがダメになっていったものだ。
あの時代のリネージュ、いやMMORPGが放っていた煌めきのようなものは、もう帰ってこない、あの時代だけが持っていたものなんだなーと振り返ってみて感じている。

そんなこんなで、ワールドを激震させた「火竜の棲処」の時代は幕を下ろし。
次のエピソードである「オーレン」が実装され、新たなる時代の幕が上がる。

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カイザードXX
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