高3から受験勉強を始めて近畿大学に受かるのは可能なのか?
いつ頃近大から志望校を下げることを考えた方が良いか
いや、最後まで近大志望で頑張った方が良いと思いますし、可能性はゼロでは無いと思っています。
これ、けっこう誤解されがちなんですが、日東駒専や産近甲龍あたりの大学の問題はどの大学を受けるにしてもマストで覚えていてもらいたい知識とか解き方で問題が構成されているので、志望校を下げたからやるべきことが変わるのかと言えばそんなことは無いです。
ようするにやり込み度がカギですね。ハイレベルな教材をやらないと厳しい、ということにはなりません。であれば志望校を変える理由がないんですね。
一応補足しますが、けっして産近甲龍のレベルが~という話ではありませんよ。
たとえばあの関西大学だって基礎(文法や構文を問う問題)の問題がそこそこ出題される=自由英作文や要約といった独特な対策が必要ないので、近大をちゃんと合格できる知識があれば関大も可能性が見えてくるでしょうね。
言いたいのはあくまで「大学の傾向だよ」ということです。
ちなみに関西大学のような「うちは特別な問題は出さないから、塾に行かなくたってやるべきことをちゃんと準備してくれれば合格できますよ」というメッセージが入試内容から見えてくる大学は好きです。
近畿大学を目指す一般的なスケジュールは
・高3の8月までに受験範囲を一通り学び終える
・高3の9月から過去問を開始。たとえば毎週日曜日に1年分を全科目解いたら残りの6日間でがっつり基礎のやり直しをする。
・高3の11月から共通テスト対策開始(受けない人はそのまま志望校対策)
・高3の12月は自分がやりたい学習に時間を割く
・(受ける人は)高3の1月に共通テストを受験、これは最後の模試くらいのイメージで受験して
・高3の2月に大勝負!
これが理想のペースかな、と思います。
が、先入観でごめんなさいなんですが、質問者さんの偏差値の平均が50未満というか模試をちゃんと受けたことが無い状態ということであればこんな感じになると思います。
・高3の8月までに基礎を一通り学び終える
・高3の9月~高3の12月まで週に1度のペースで過去問を解きまくる
・冬休みにちょこっとだけ共通テスト対策に時間をかけて
・高3の1月に共通テストを受験するけど、これは最後の模試くらいのイメージで受験して
・高3の2月に大勝負!
こんな感じになるかなー。現在の学力とか履修の進捗がわかるともっと話は違ってきます。
基礎を一通り学び終える期間を9月とか10月とかにずらしても良いんですが、ここをずるずる後伸ばしにしてもあんまり良いことはないです。
かと言って全く頭に入っていないまま学習を進めても意味は無いのですが、それは定期的に定着の確認をしながらペースを調整していく感じになるでしょう。
そんなこんなで8月までに一通りの内容を50%、教科書の内容の半分で良いので理解している状態を目指していき、過去問は自分の長所とか課題を見つけて伸ばすために解くという方針にして秋以降も学習を進めていきます。
私大が第一志望ですから、共通テストに時間を割く必要はないかな、と思っています。
その代わり、安全校を2校くらいはしっかり受験することになりますが、2校受験するだけで、共通テスト対策に時間をかけないで良い=1か月近くの時間を基礎力アップに費やすことができるならそっちの方が時間の使い方がオトクです。
まとめ
・日東駒専や産近甲龍、関西大学あたりでも必ず抑えておきたい知識で問題が構成されているので、志望校を下げたからやるべきことが変わるということではない。よって最後まで近大志望でOK!
・現状の学力とどこまで習っているか具体的な進め方は変わってくるが、まずは高3の8月までに教科書1周を終えていて、教科書の知識の半分程度覚えていることを目指す
これまた誤解されがちなんですが、近大の英語で見てみますと文法や会話、並び替えなど、問題の出し方が幅広いのでわりと対策に忙しいです。
その代わり出す問題のレベル自体はそこまで高くないということですし、結局のところ文法力や文構造を見抜く力(例えばstopが音楽を聴くことを止めたのか、音楽を聴くために立ち止まったのか、どっちにかかっているか違いがわかる力)があっての長文ですから、志望校を下げてもやるべきことに変わりはないんですね。