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4G/5Gのネットワークスライシングを誤って理解していた件

4G/5Gのネットワークスライシングについて、何となく、こんな感じ?と勝手に思い込んでいた理解が勘違いだったことが分かったので、どう勘違いしていたのか、記録しておく。

この勘違いは、4Gから進化した5Gシステムの大切な要素技術を適切に理解できてなかったことが要因だと思う。

[勘違いした理解]
"スライシング"という言葉から、無線アクセスネットワーク(無線区間)を共通にしつつも、スライシング情報を付与して論議的に通信路を分けたネットワークを構築できるのだろう、程度に捉えていた。そして、スライシング情報毎に無線アクセスネットワークの優先制御を行えることが利点かな、と思い込んでいた。

[本来のネットワークスライシング]
無線アクセスネットワーク(無線区間)は共通にして構成し、仮想化された複数のコア(EPC(Evolved Packet Core) / 5GC(5G Core))を配置する。
各端末は求める要件を提供するコアに接続することで、超高速大容量サービスを受けたり、超低遅延サービスを受けたり、と使い分けることが可能になる。
ただし、4Gと5Gで違いがある。
 ・4Gでは1つの端末が同時に複数のコアに接続することはできない。
 ・5Gではこの制約がなくなり、複数のコアに接続することができるようになる。
単一機能を有した専用機であれば4Gの仕組みでも十分なのだと思う。
端末が多機能化し、1つの端末で複数のことを実施したい場合、5Gの仕組みが必要になる場面が出てきそうです。

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