競合商品が物理的に狭められている状況だとできる価格設定は、競合商品も代替商品もあらゆるものが手に入る状況でできるものとは異なる。
つまり、インターネットが通じない地域の50キロ圏内1軒だけしかない本屋さんと、Amazon.comに登録する本屋さん、同じ本を売る時にできる価格づけは異なる。
顧客が他と比べようもなく代替の効かない、唯一無二の商品であれば、どんな環境でもさまざまな価格づけができるだろう。たとえば、数量限定・世界的に人気を博す著者のサイン+握手券付き本とか。
大抵の競合も代替品もたくさんある商品であれば、どのように世界から遮断された環境を作れるかは一つの課題である。
時間限定、会員限定、チャネル限定など組み合わせると、囲い込んだ顧客にとって、唯一の商品提供者となり、一般市場と異なる価格づけができるという方法があり得る。