studymktg

ホスピタリティ業に20年強、MBAを得て10年強、マーケターとして目先に囚われず勉強したい!とnoteを始めました。良書を読み、問いと解を繰り返し、価格戦略力の成長を模索しています。書くと、理解が深まるのでなんとか続けたく、、閲覧数を見ると励まされます。ありがとうございます♪

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ホスピタリティ業に20年強、MBAを得て10年強、マーケターとして目先に囚われず勉強したい!とnoteを始めました。良書を読み、問いと解を繰り返し、価格戦略力の成長を模索しています。書くと、理解が深まるのでなんとか続けたく、、閲覧数を見ると励まされます。ありがとうございます♪

最近の記事

What is Strategy?の概略

論文を読む前に、論文についている「Summary」を読みました。 要約からわかったことWhat is Strategyには5つのパートがある 競争地位戦略|業務効率+独自の活動を組み合わせ、価値ある、独自のポジションを選択すること トレードオフを伴う活動を選択することで、企業は持続可能性と競争優位性が生まれる 経営者にとって重要なのは、企業のすべての活動間のFITを管理すること 論文に提示された要約今日のダイナミックな市場とテクノロジーは、競争優位の持続可能性に疑

    • 販売環境作りも価格戦略の武器になる

      競合商品が物理的に狭められている状況だとできる価格設定は、競合商品も代替商品もあらゆるものが手に入る状況でできるものとは異なる。 つまり、インターネットが通じない地域の50キロ圏内1軒だけしかない本屋さんと、Amazon.comに登録する本屋さん、同じ本を売る時にできる価格づけは異なる。 顧客が他と比べようもなく代替の効かない、唯一無二の商品であれば、どんな環境でもさまざまな価格づけができるだろう。たとえば、数量限定・世界的に人気を博す著者のサイン+握手券付き本とか。 大抵の

      • 商品間の価格感度

        販売者が複数の商品を取り扱っている場合に考えるべきことが、商品間の価格感度である。1商品の価格変更が、他商品の需要にいかに影響するかである。1商品の価格を下げたときに、当該商品だけでなく他の商品の需要も延ばした時、それらの商品は補完関係の商品といえる。    補完商品の例|ホットドッグのパンと中身 1商品の価格を下げたときに、当該商品の需要は伸びるが、それに伴って需要が落ちた商品は代替品といえる。    代替品の例|ペプシとコーラ 1商品の価格変更によって、他商品の需要が

        • 価格を下げたら、複数買ってもらえる商品か

          冷蔵庫の魅力的な値下げをしたら、買い替え需要を掴めるかもしれない。だけど、この際、冷蔵庫を2つ購入しようと言う顧客はなかなかいない。当たり前だ。靴下は、魅力的な値下げなら、この際5組買おうなんていう顧客がいてもおかしくない。だからこそ3足いくらをよく目にするのだ。 商品のボリュームディスカウントをするとき、値下げしたらいくつ買う顧客がどのくらいいるのか?をどう分析するかの手法を探したい。

          「価格を上げたから、販売数量が落ちた」を鵜呑みにしない

          経済モデルはモデル、経済構造を数式化して、経済変数間の関係性を単純化して表しているにすぎない。つまり、現実世界では、他の複雑な要素がいろいろ絡み合って、経済モデルとは異なる消費行動が現れる。 例えば、価格pのとき、価格に反応する量をf、需要数量d をd=f(p) というモデルで表したとする。これは、株式市場のようにほぼ完全に需要と供給で株価が決まる場合を除き、需要供給曲線通りの消費者行動がつねに起こるわけではない。 なぜなら消費者は、 ・すべての販売者の価格を知らない。 ・そ

          「価格を上げたから、販売数量が落ちた」を鵜呑みにしない

          意義をブランディングの原動力にする

          この本は、前作『Creating Signature Stories』の続編的なもので、自社でシグネチャーストーリーを作るのは難しい。ならば、既存のソーシャルプログラムを活用する手もある!ことを事例を交えて解説している。 まとめ戦略1|シグネチャーソーシャルプログラムを見つける 戦略2|シグネチャーソーシャルプログラムを活用してブランドの格を上げ、サポートすること自体を収益化する →シグネチャーソーシャルプログラムは、ブランドの本質的な価値と結びつき、ブランドの露出を高め、

          意義をブランディングの原動力にする

          シグネチャーストーリーとは

          「ものがたり」の強さ 昔むかし、あるところに…というのがストーリーである。「ものがたり」であって、事実を並べたものとは訳が違う。 ストーリーは、事実の羅列に比べて、あらゆる点で優っている。とにかくインパクトがあるのだ。露出を獲得したり、SNSで広まったり、情報伝達力があり、記憶に残りやすく、共感をよぶ、説得力があり、インスパイアしたりするなどなど。 この本では、企業が社内外に伝えたいことを、ストーリーの力で伝えることが最も有効なブランド戦略として、「シグネチャーストーリー」

          シグネチャーストーリーとは

          SNS時代のレベニューマネジメント

          レベニューマネジメントにかつてのような威力はあるのか。宿泊者の行動を左右するものは無数にある。価格の透明性、レートパリティ(価格の一貫性)以外にも、ユーザー生成コンテンツや、スマホなど。最早、価格だけで消費者の行動を変えることはできないだろう。新たな成功事例は次々と共有され、競争力のあるポジショニングは日々変化する。レベニューマネジメントの効果を発揮させるためには、顧客をより深く理解する必要がある。 宿泊産業において、レベニューマネジメントは、1980年代後半から1990年

          SNS時代のレベニューマネジメント

          価格戦略、何からはじめる?

          結論から言うと、『価格戦略を知る者が「利益」を制す』を読むことから始めてほしい。値付けは、正直、誰にでも感覚的にできる。もちろん、確からしさを求めて、原価ベースで計算してもいい。ただ、価格付けを戦略として組み立てるとしたら、何から始めたらいいのか? 価格はマーケティングの4P (Product, Price, Promotion, Place)の中でも、最も顧客が積極的に分析してくれる項目である。そのため、価格戦略は、価格をいかに設定すると収益を最大化できるかはもちろん、企業

          価格戦略、何からはじめる?

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #8|プライシング改善のためにできること

          「第8章 プライシングの創造知」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第8章 プライシングの創造知ウェブロボットが価格戦争を混乱? 企業の成功は、検索botのプログラミングスキルに左右される。市場には、利益を最大化するために競合価格、価格感度、店舗検索bot利用状況など様々な指標を情報収集する試行錯誤型botと競合他社の価格だけを見るなど短絡的な指標で小刻みに価格を上げる単純なbotがある。前者のみの場合、「暗黙の談

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #8|プライシング改善のためにできること

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #7|ポケット・プライス

          「第7章 ポケット・プライス:真実の取引価格」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第7章 ポケット・プライス:真実の取引価格プライシングの仕組み プライシングは戦略的ポジショニングの大局的な観点と個別具体的な取引ごとなどミクロな観点が相互に関連し考えられる。 業界内の需給関係 供給の変化、需要の変化、コストの変化が業界の価格水準の変化に影響を及ぼす。市場価格全体への上げ・下げ圧力とその要因を理解すると、大まかな価格

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #7|ポケット・プライス

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #6|スマート・プライシング

          「第6章 スマート・プライシングの技術」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第6章 スマート・プライシングの技術消費者は特定のサイトで購買する サイトを比較し、価格の低い商品を探す消費者、バーゲン品を狙って積極的にサイトを比較する消費者は少数派。企業であっても、総コスト低減のためにオンライン購入を利用しており、価格が安いことより、事務手続き、購買関連情報の一元化・探索・購入・運搬などの運用コストの低減にメリットを感

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #6|スマート・プライシング

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #5|コストの透明性

          「第5章eプライシング:「コストの透明性」に打ち勝つ」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第5章eプライシング:「コストの透明性」に打ち勝つコストの透明性の脅威 インターネットは、ブランド力強化、プレミアム価格、高い利益率を実現できるツールである一方、容易な検索・比較検討、「コストの透明性」をもたらす。価格比較サイトやオンラインディスカウントストアの利用により、消費者は、商品のコストは商品価格から想定していたより安

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #5|コストの透明性

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #4|価格戦争

          「第4章 価格戦争の正しい闘い方」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第4章 価格戦争の正しい闘い方正確な状況把握で価格戦争の回避、闘い方を見極める 価格改定は、手軽で即効性があり、かつ元に戻せる手段と認識されている。価格戦争は、通常、どこかの企業がその市場の価格は高すぎる、あるいは市場シェアのためなら、現在の、マージンを犠牲にしても構わないと考えていることに端を発する。一企業の値下げは市場を活性化する効果と同時に

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #4|価格戦争

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #3|価格シグナル

          「第3章 価格シグナル戦略」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第3章 価格シグナル戦略 価格シグナル価格に関する消費者の知識はいい加減である。顧客は経験から、適正価格と小売店を信じている。つまり、売り手の発する価格シグナルを暗黙に信じている。従って、価格シグナルをうまく活用すれば、顧客の信頼を集め、売上を高める手段となる。逆にその方法がまずいと、信用を失い、ブランド力を弱め、訴訟すら招きかねない。 価格シグナル

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #3|価格シグナル

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #2|新贅沢財

          「第2章 新贅沢財のポテンシャル」を、主観的にまとめています。価格戦略上、重要なポイントをさくっと理解したい人におすすめです。 第2章 新贅沢財のポテンシャル ポイント ・消費者の購買慣習は必ずしも所得水準によらず、自分にとって大切なカテゴリでは贅沢財を買い、さほど重視していないものは安いブランド、PB、あるいは買わずに済ませる。→コストコxベンツx PB商品x高級ビール ・ 安売り店の台頭により生活必需品を安く買える選択肢が増えたからこそ、消費者は新贅沢財を購入できるゆ

          価格戦略を知る者が「利益」を制す #2|新贅沢財