メディアが子どもに及ぼす影響なんて使い方次第だよ
こんばんは。
今月いろいろ出費がかさんで結構ピンチでワロタ。
今日は「メディアが子どもに及ぼす影響なんてい方次第だよ」というお話です。
こちらのプレスリリースについてです。
ざっくり内容をまとめると、
メディアの視聴と、子どもの知覚機能や手先の器用さに対して、ほとんど関係性は無いよ
というものになります。
メディア視聴が及ぼす影響
テレビやゲーム、インターネットなどのメディアの視聴は、子どもの認知機能や運動能力の発達に、良い影響と悪い影響の両方を及ぼすことが報告されています。
こういったことから、メディアが子どもの発達に及ぼす影響を懸念する動きが出てきています。
つい最近ですと、香川県がゲームの規制を行ったことが話題になりましたね。
今回の研究は、「メディアの視聴が子どもの知覚バイアスと微細運動機能にどんな影響を及ぼしているの?」という疑問を解決するために行いました。
『知覚バイアス』、というと難しいですが、要は五感で感じる刺激の受けやすさです。
『微細運動機能』というのは、簡単に説明すると手先の器用さのことです。
メディアを使うことによって、この2つに与えられる影響を調べていきます。
実験方法はこんな感じ
今回の実験では、100人の6~12歳の子どもに対し、次の4つのデータを調べます。
・メディアの視聴時間
・メディアの嗜好度(スキの深さ。キライになるほど低い。)
・子どもの知覚能力
・手先の器用さ
最初の2つは単純にアンケートをとります。
「子どもの知覚能力」については、次のような方法で調べます。
引用元:本文から抜粋
まず、子どもに指で振動が発生する装置を触ってもらい、目の前には緑色のLEDがあります。
続いて、緑色LEDの点灯と指先の振動のどちらかが先に起こります。
それを知覚してもらって、どっちが早かったか答えてもらいます。
これにより、触覚と視覚のどちらの方が知覚能力の傾きがあるか調べます。
「実際にどっちが早く動いたのか」という答え合わせは、データで確認できます。
実際には振動する方が早かったのに、「LEDの点灯の方がはやかった!」と答えたら、その子は視覚の方に傾きがあると言えます。
最後の「手先の器用さ」については、国際標準になっているテストを使って調べます。
※ちょっとネットでは出てこなかったので、気になる方はご自身で!
気になる結果は…
アンケートだけの結果から見ると、
・年齢が上がるにつれてメディアの視聴時間が増える
・年齢が上がるとメディアの嗜好度も高くなった
※「スキ」から「めっちゃスキ!」ということです。
という結果になりました。
次にこのアンケートの結果と知覚テストの結果を比較したところ、目立った相関関係は見られませんでした。
つまり、テレビやゲームを長時間しているからと言って、触覚の方が優れているとか、視覚の方が優れているとか、そういう関係性はありませんでした。
それは「手先の器用さ」についても同じでした。
しかし、「知覚テストの結果」と「手先の器用さ」については相関関係がみられました。
触覚が優れている子は、手先も器用であるという傾向が見られました。
引用元:本文より抜粋
※手先が器用な子ほど、触覚バイアスの方に傾きがある。
この結果から、メディアの視聴時間は子どもの知覚バイアスと手先の器用さに対する影響はほとんどない、ということが分かりました。
完全には悪影響はないとは言い切れないけど・・・
今回の実験ではあくまで「知覚バイアス」に関するものなので、子どもの認知能力への影響については、述べられていません。
また、運動能力についても「手先の器用さ」についてなので、すべてを説明できるものではないので、「メディアの活用と子どもの発達とは無関係だ!」とは言い切れないと思います。
しかし、健康状態への影響なんて、「Youtubeやゲームにはまりすぎて夜更かしするようになったからじゃね?」と言えるし、認知能力が下がったのは「五感を使わなくても楽しめるようになったからじゃね?」とも言えます。
今回の研究結果からも、メディアがすべての悪だ!とは言えないという結論になりました。
結局は使い方次第で薬にも毒にもなるということですね。
それでは本日は以上となります。
最後までお読みくださりありがとうございましたー。
【おまけ】
ぶっちゃけネットの方が楽しいものがたくさんあります。
なのでリアルの世界にも楽しいものがあることを教えてあげるのが肝心じゃね?