【大学入試 総合選抜 推薦入試 新高3生】多様化する入試形式。一般入試以外の岡進研の実績は?
岡山で理系に強い個別指導予備校、岡山進学研究塾です。今回は多様化する大学入試、中でも近年注目を浴びる推薦入試と総合選抜についてです(AOに関しては今回は記載しません)。岡進研の過去の合格実績(前職時代になりますが)も踏まえて解説していこうと思います。
一般入試以外の入試形式
一般入試以外でも上位校合格の可能性がある
私立大学において、特にこの傾向が顕著に表れています。例えば早稲田大学や慶應義塾大学などは2024年現在、合格者定員数の4役割が推薦入試(A.O)による合格者となっている現状です。
また、国立大学についても後述する岡山大学教育学部や香川大学医学部、今回詳細は触れませんが愛媛大学の法学部にも合格実績を有しております。形式はまちまちで一概には言えませんが、やはり一般入試で共通テスト・2次試験をクリアするよりは若干難易度が下がり、さらに一般受験との併願が可能ですので、チャンスが広がります。
岡進研講師陣の合格実績
それでは、岡進研講師陣も含めた過去の受験生の取り組みを振り返りながら、合格までの道のりを紹介いたします。
慶應義塾大学文学部
現在岡山進学研究塾で県外オンライン講師として活躍してもらっているK.S講師が教え子だった頃、慶應義塾大学文学部の秋季入試で合格しています。彼との出会いが6月、受験が11月下旬でしたので、半年弱の期間でしたが、見事に合格してくれました!年下ですが、彼にはリスペクトすべき点はたくさんあります。
実際の慶應文学部の入試問題は以下になります。
こちらが大問Ⅰになります。現代文要素を主としている形式ですが、正直本分が相当長いです。読みながら記憶することも難しくなり、当時、彼とマンツーマンで対策した時期があったのですが、要所に線を引くなどマーキングしておかないと、後から要約するのが困難になってしまうほどでした。
続いて大問Ⅱが以下になります。
オーソドックスなタイプの小論文ですが、読書経験など、ある程度文学作品に触れていないと解答に行き詰まるように作られています。ちなみに、これらの問題は実際にK.S先生が入試で解いた問題です。これ以外に受験に必要なものは事前の志望動機書でした。高等学校での学業以外の活動、それらを通じて志望に至った経緯などを大学側は重視しています。大学は求める人物像や能力にマッチングしているかどうかを受験生が思う以上に重視しているようです。K.S先生はこの志望動機書をかなり重視しており、自分の軌跡を何度も振り返りながら丁寧に書類を手直ししていた記憶があります。
【K.S先生合格の秘訣!】
・志望動機書で勉学以外の学校での活動を詳細に考察
・長く難易度の高い現代文への対応力の養成
・小論文に要する知識へ対応可能な学部への出願
岡山大学教育学部
次に、岡山大教育学部へ総合選抜で合格された現・岡進研文系講師の小西先生の例を紹介いたします。彼女は幼少期の頃から英会話など英語に触れる機会が多く、とにかく英語は相当できる方でした(中学生の時には英語スピーチの全国大会にも出場されています)。しかし、共通テストでの5教科の壁はそれなりに分厚いものであったようです。
小西先生は数学と古文が苦手でした。後に数学は私が担当として指導させていただきましたがメキメキと伸びていきました。彼女の場合は総合選抜と一般入試と両方で出願する方向で考えていました。結論から言えば共通テストは平均7割までは出ていません(ほぼ7割なんですが)。総合選抜で岡山大の教育学部へ出願することになりました。試験要素は以下の通りです。
・志望動機書
・共通テスト
・面接(面接官を相手に英語で3分間スピーチ)
一つ目はK.S先生と同様です。やはり、出願に至るまでのプロセスや受験生の人となりと考え方が大学側の求めるものと一致するかどうかは重点的に見てくる、とういう前提で志望動機書は相当入念にチェックし、何度も手直ししていました(書類については何度か助言はしています。学校の方でも見てくれていたようなので、あとは本人と学校へ任せました)。二つ目の共通テストです。結果は先述の通りですが、やはり当初苦手であった数学が伸びたのが大きかったです(ⅠAとⅡBで50点程度は伸びました)。最後のスピーチ、これが彼女の場合は独特の形式と言えます。
【面接官相手に英語のスピーチ】
・時間内にまとまる程度の量で適度なスピードで話す。
・ただ話すだけでなく、時折ゼスチャーも交えて考えが伝わりやすくなるように工夫する。
・質疑応答も全て英語
→ どのような質問がくるか、ある程度は予測して対応するシミュレーションしておく
こうした工夫をしておられました。何度か私が面接官役となり英語で質問を投げてみましたが、練習段階ではまだ少し詰まる場面もありました。結局、回数を重ねて本番までには想定通りに仕上げることができたので、見事合格されました!
【小西先生合格の秘訣!】
・英語は元々トップレベルでできる
・苦手の数学を克服して共通テストを突破!
・得意分野のスピーチを活かした入試形式を活かして固有試験をクリア!
自分の武器を活かし、かつ苦手科目の克服にも手を抜かず計画的に取り組んだ結果であると思います。
香川大学医学部(看護学科)
次は当塾の篠田講師が担当していた香川大学医学部(看護学科)へ合格されたH.Iさん(当時、岡山一宮高校在籍)の例です。高3進級時に出会っています。入試が10月初旬でしたので、入試まで役半年程度。高3進級時点で勉強そのものが底上げされておらず時間もないため、試験項目ごとの計画を立て指針を本人に説明した後にスタートしました(計画表は今回割愛します)。彼女は最初から秋期入試(推薦入試)を志望していました。試験形式は以下の通りです。
・志望動機書
・筆記試験
→ 大問Ⅰ:英語長文形式
→ 大問Ⅱ:小論文
この内、厄介なのは筆記試験の大問Ⅰでした。過去問を以下に添付しておきます。
問1~問3までは正解必須。問4辺りから難化します。キーポイントは問6。実は過去の彼女の同校の先輩が何人か受験していますが、この問6をまともに完答できた方がおらず、ほとんどは不合格に終わったそうです。我々はここに重点を置き対策を講じました。ちなみに、この大問Ⅰは一般2次で言う英語形式ですが、医学部医学科を除く一般入試の香川大学2次英語より難易度は高いです。推薦だから難易度が下がる、という思い込みをしていると痛い目に遭います。
・筆者の考えを掴むのは文全体を把握すること
→ 現代文とやることは同じ
・「役割」に該当するものを本分から読み、そこに自身の考えを入れていく
→ ここが小論文の要素である。
・小論文の記述法は別途指導しています。
あと、大問Ⅱは通常形式の小論文です。ここは割愛いたします。
結果は大問Ⅰの問6を見事完答し彼女は見事合格することができました!
このように大学・学部によっても出題形式が異なり、対応は個別となります。推薦入試や総合選抜は志望校によって指導者側が柔軟に対応できる能力が必要ということになります。
推薦入試・総合選抜の一長一短
推薦入試・総合選抜の利点
何より科目数が減ることです。特に国立の場合、一般は共通テスト5教科、2次3教科というのはポピュラーな形式となります。科目が減ることで一つの科目や要素に集中して勉強できますし、結果、短時間で合格できる状態まで能力を引き上げることが可能です。
推薦入試の短所
しかし、良いことばかりではありません。特に推薦入試には以下の短所も同時に伴うことになります。
・試験時期が早く、形式も一般とは異なるため、夏終わり・秋まで専門の対策が必要となる。
→ それにより、一般入試対策に時間を費やすことができない。
→ もし、秋期入試で不合格だった場合、一般へ切り替えても時間が少ない
総合選抜に関しては国立受験の場合、共通テストを伴うケースが多く、こちらは一般と同じです。同一大学で一般との併願も可能ですが、総合と一般では共通テスト後の形式が異なるため、やはりいずれかに専念することが望ましいかと。
あとがき
入試の形式が多様化する中で、総合選抜や推薦入試は立派な選択肢の一つとして日本国内に認識されています。受験生に分かって欲しいことは以下の通りです。
・一般と比べ難易度が下がるという短絡思考で物事を考えないこと。
・志望校の形式を熟知した上で専門的対策を講じれば、合格率が飛躍的に上昇する。
・一般の対策に費やす時間が減るというデメリットを有する。
岡進研には総合選抜や推薦入試で受験生に人気のある大学へ合格した講師が数名在籍しています!彼らは県外の塾生にもオンラインで対応可能です。総合選抜や推薦入試をお考えの、特に新高3生の方、是非、小西先生やK.S先生の指導を受けてみてください。経験に基づいた理路整然としたものを提供し、合格に導いてくれます。
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