マンガ家兼ゲームディレクターからWebtoon編集長へ!転身した理由とは_前編
こんにちは!
株式会社CyberZのWebtoonスタジオ『StudioZOON』担当広報の城戸(きど)です!
マンガ編集者を募集すべく始めた編集長のインタビュー連載!
第1弾の村松さんに続き、第2弾は第一編集部・編集長の鍛治 健人さんにお話し伺ってきました!
元々マンガ家でサイバーエージェントの別子会社から『StudioZOON』に移ってきた異色の経歴の鍛治さん。
「転職して世界が2.5倍くらいに広がった。今すごく楽しい」と語ってくれた村松さんに続き、鍛治さんも「StudioZOONで働いているこの時間が冗談抜きで人生で一番楽しい」と『StudioZOON』の楽しさや魅力を語ってくれました!それではどうぞ!!
ーまずは、これまでのキャリアについて教えてください。
元々はマンガ家として活動していて、主に講談社や小学館でお世話になって活動していました。
その後サイバーエージェントの人が同級生にいて、「今マンガ事業部を立ち上げていて紹介したい」と言われたのがきっかけでした。
面談の際にそこの役員の方と初めて会って「マンガ家なんだってね」という話になり、「僕すごいマンガ好きでR16ってマンガあるんだけど…」と言われ、「それ僕の父親が書いてます」と話すとめっちゃ驚かれて、意気投合しその場で「採用!」となり、株式会社アプリボットへ入社しました。
入社してからは、クリエイティブディレクターとしてデザインやシナリオなどクリエイティブに関わる全ての責任者になり、同時にアプリボットのマンガ部署として「MAGNA(マグナ)」を立ち上げて、責任者をやっていました。
その後去年、総合プロデューサーの冨塚さんと出会って、『StudioZOON』にジョインを決めました。
ーマンガ家のときはどんな作品を作ってたんですか?
マンガワンという小学館のアプリで『下北ジャンクロード』という作品を2〜3年連載していました。講談社では日本で最も歴史と実績のある青年漫画の登竜門である『ちばてつや賞』をいただいたりしました。
ーお父さんの影響でマンガ家になったんですか?
元々はマンガ家になるつもりはなかったんですよ。子供のころから当たり前のように映画やマンガに囲まれて育ちましたが、どっちかというと映画監督になりたかったんです。
でもたまたま父親のお手伝いのような感じでアシスタントをやったときに「マンガって面白い」となり目指し始めました。それが17歳くらいの時ですかね。
でもまさかの父親には反対されて。「マンガは食っていけない。手に職をつけろ」と言われて、特に他にやりたいこともなかったので、美容師になろうと思い美容専門学校に行きました。
ーすごい方向転換ですね!
美容室って行くのめんどうじゃないですか。美容師になったら自分で髪を切れて美容院に行かなくていいやと思ったんですよね。
でも当然やる気がないから授業も聞いてないし適当に過ごしてたんですけど、「やっぱりマンガ家になりたいなぁ」と思ってもう一度父親に話したんです。
そしたら「自力で賞をとったら1年だけチャレンジしていい」と言われて。その時22歳くらいですかね、そこから初めてちゃんとマンガを描き始めました。
その後『ちばてつや賞』とかをとってちゃんと担当がついて「マンガやりたいです」と言いに行ったら「やっていいよ」となったので、専門学校を辞めてマンガ家になりました。
ー同じサイバーエージェントグループからのキャリアチェンジということですが、『StudioZOON』にジョインを決めたきっかけを教えてください。
「面白そう!」だと思ったから、これに尽きます。
会社が張ってるジャンルだからとかキャリアチェンジ考えてたとかじゃなくて、話を聞いたときに自分が面白いと思ったから選んだ選択肢でした。
ーでも、鍛治さんが『StudioZOON』と出会った時って、立ち上げたばかりでまだ作家さんもいなければ編集もいなくて、本当に何も実態がない事業だったと思うんですが何をそんなに面白そうと思ったんですか?
一言で言うと、僕は総合プロデューサーの冨塚さんの人柄にときめいたんですよ。
全然歩んできた畑が違うのに、僕以上に目をキラキラさせてマンガのことや、こういうことをやりたいと話してくれて。
この人の事をもっと知りたいと思ったし、知っていく過程で周りにいる人間も見るようになったら、冨塚さんの周りの人も全員魅力的で面白くて一緒に働きたいと思えるような人たちだったんですよ。
ー“ときめいた”っていい表現ですね。
でもほんとに、どんなに意味や大義があることでも自分の中でそれを続けるためには楽しまないといけないと思っていて、楽しめるビジョンが見えないと難しいと思っていて、ここではいい意味で遊び感覚で楽しみながら、ついでに仕事ができるなとイメージができたんです。
だから規模としてまだ小さいとか、設備が整ってないとか、ノウハウも人もいないっていうのは気にならなかったし、そんなものはこの人たちがいれば僕のように勝手に惹かれて集まってきて、気づいたらちゃんと組織になってるだろうなと思いました。
案の定、村松・萩原のような凄腕編集者が入ってきましたしね。
だから今でも自分の選択は間違ってなかったと思うし、冨塚さんの存在は大きかったなと思いますね。
ー編集長ひとりひとりの印象も伺っていいですか?
村松さんて一見するとエリートじゃないですか、背も高くて髪もサラサラで講談社で…って(笑)なのに誰と話してもその人の目線まで降りて話せるし、笑わせてくれるんです。あんなにキャリアがあって年齢も上なのに、なにも身構えることなく話させてくれるのはさすが敏腕編集者だなと思いますね。
萩原さんは今まで出会った編集者の中であんなに作品が大好きな人はいないなと思うくらい作品を愛してますね。
作品に対して明確に考えはあるけど、物語っておもしろい、楽しい、ていうのをいつも爆笑しながら作っていて「こんなピュアな編集っているんだぁ…」と思いますね。
このメンバーだからこんな面倒なことも苦しいこともやりたいと思わせてもらえています。
ー本当にいいメンバーといい仕事ができているんだなぁというのが伝わります!
改めて僕が村松さんと萩原さんを一番信用しているところは、向いてる方向や目的が一緒だからなんですけど、その目的って何かというと、『Webtoonというジャンルは日本にいる全ての作家の選択肢になりうるひとつだ』と思っているので、その可能性を広げてあげるというのが今の僕らがやるべきことだという大きな目標があります。
Webtoon自体は遡れば何十年も前から韓国で存在していて、ここ最近日本でも一気に流行ってきていますが、じゃあなぜ今まで選択肢としてWebtoonが日本ではなかったのか。
一番は『日本の出版社のような体制がなかった』ことに尽きると思っていて。
作品というものは当たり前ですが編集や会社が作ってるのではなくて、一個人のエゴから産まれるものだと思っているから、そういうエゴをしっかりすくって広げて、世の中にこの作品ってこう素晴らしいんだということを作家と一緒に広げてあげるのが編集の仕事です。
その体制がWebtoonにはなかったと僕は思っていて、それを今まさに『StudioZOON』では体現しようとしてるのはすごく感じるので、そこを楽しみながらも責任感をもって一緒に走りたいと思えていますね。
ーなんでWebtoonにはその体制がなかったんでしょうか?
まさに村松さんが最たる例だと思いますよ。講談社を辞めてサイバーエージェントに来るって聞いたことないですし、考えられないじゃないですか普通。
今や『StudioZOON』にとっては当たり前の存在ですけど、これって当たり前じゃなくて、自分がもし村松さんならこれまで積み上げてきたもの築いてきたものがもしかしたら0になるかもしれないくらい畑が違うところに飛び込んで、手放す必要がないものを手放すなんて考えられないです。
他の出版の編集も同じで手放す必要がないからこそ、Webtoonに横読みの編集が流れてこなかったんです。だから、横で培ってきたものやマンガ家のことを分かっている人間がWebtoonにはいなかったし、積み上がっていかないからこそ、そういう体制になりづらかったのかなと思いますね。
『StudioZOON』はそれぞれが大義をもって大きいことやっているんですが、間違いなくそれをブーストさせたのは村松さんだと思います。一番最初に総合プロデューサーである冨塚さんが旗ふって、最初についていこうと思ったのが僕で、そのあと村松さんが入ってきて萩原さんっていう順番だったんですけど、たぶん僕と冨塚さんだけだったら今こんなスピードでここまでの明確なビジョンを持ってスタジオは動いてなかったと断言できます。
2年3年かかってたと思います。この2年3年のロスを一気になかったことにしてここまで全員が同じビジョンを持ってやれているのは村松さん萩原さんの2人のおかげだと思います。
2人は20年以上のキャリアがあって、1周も2周もコンテンツに対して向き合ってきた人です。その2人が今そのキャリアの全てを還元してくれているのがでかいと僕は思います。
続きはインタビュー後編でお届けします!
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株式会社CyberZ 広報:城戸
kido-risa@cyber-z.co.jp
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