台湾風習:「鬼月」の禁忌に関して
そういえば、台湾はもう「鬼月」に入っているので、様々な禁忌を守らなければならない。
台湾では、旧暦7月を鬼月と呼ばれている。冥府と繋ぐ扉が開くと思われる。そう、お盆の時期だ。台湾式の。
「鬼門開」(冥府の扉が開く)
旧暦7月1日からまる一ヶ月、冥府と繋ぐ扉が開くと言われる。
亡者は休暇が貰える一旦現世に戻る。
罪の軽い方は先に戻ることが出来るそう。
そして、7月の最後の日に地獄に帰る。
そこで、いくつよく守れるルールがある:
フルネームを呼ぶな。
霊的なものに名前を知られたらマズいから。後ろから声をかけるな。
と同時に、例え後ろから誰かが自分を呼んでいる声を聞くと、振り向くな。「それ」人間じゃないかもしれないから。人の肩や頭を打つな。
人の両肩と頭の上に「火」が燃えている。消されると、人はオーラ(霊的なものに対する免疫力)が弱くなるから、霊障が頻繁に発生するかもしれないと思われている。「鬼」を口に出さないで。
台湾は「幽霊」のことを「鬼(グェ)」と呼ぶのだ。
この時期、「鬼」を軽蔑表現だと思われるから、「鬼」を言わない。
代わりに「好兄弟」(良い友達)が使われている。
「『鬼』を語りて鬼来たる」という一説もある。夜中に洗濯物を干すな。
洗濯物に霊が憑依されるかもしれないので。夜中に爪を切るな。
命は縮まる、または(爪を切る音が)霊を寄せ付けるかもしれないと言われている。内見や引っ越しを避けるほうがいい。
あまり使わない空間に霊が集まりやすいと、
霊的なものに遭遇する可能性が高まるから。
中元節(旧暦7月15日、仏教でいうお盆)
各地は「中元普渡」という儀式が行われる。
供養されていない、または現世を彷徨う幽霊たちのため、供物や冥銭を捧げる祭祀である。過去の記事にご参照ください:https://note.com/studiossye/n/nff7f13b671e9