台湾の読者さんから営業のKさんシリーズへのコメント名言集(翻訳) その1
前書
ご存知の通り、趣味で怪談を翻訳しています。日本の怪談を中国語繫体字に翻訳し、台湾の掲示板などでアップしています。今は主に金沢の怪談キングと呼ばれる営業のK先生(@kowakunaihanashi)の ブログ《およそ石川県の怖くない話!》より、お話を翻訳させていただきます。
そこで、この前、X(旧ツイッター)で話しました。
台湾の読者さんからのコメントを読むたび、いつもすごいと思っています。怖い話なのに、そんなコメントあるの?(爆笑)と、お話を読んだあとの怖さは微塵もない。とっくに皆さんのコメントに吹き飛ばされたからだ。
そして、どんなコメントが入っているの?気になるーっていう声を聞き、いっそのこと、その一部を切り抜いてここに書きます。
というわけで、一体どういうコメントなのか、さっそく見せましょう。
※ここに書いているのは、ほんの一部です。すべてではありません。こわぁーとか、ゾッとしたとか、大体こういうコメントが多いです。
※原作をまだ読んだことのない方は、まず原作を読んでください。
ずっと一緒に・・・。
死神は実在する。
*備考:台湾式のお盆は旧暦7月1日から始まり、その一ヶ月間を鬼月と呼ばれている。
*備考:この話を読んだ後、読者さんからも自分の体験した話を書いてました。もちろん、翻訳許可を得てK先生と共有しました、が、ここに公開できるかどうかは、まだ確認していません。結構長いので、いつか許可を確認できたら、また別の記事で書きましょう。
片町というところ。
*備考:台湾のインターネットに流行っているネタ。元ネタは「火力足りないからこそ怖い」というセリフです。出典不明ですが、一説があります。「バイオハザード」などの「ホラーガンシューティングゲーム」をやる時、強い武器を手に持つと、妙に勇気が出てきて、ゾンビなんざ怖くないと思えるようになるってことです。その変体(変態)です。
*備考:「楊横虎」とは、「閱微草堂筆記」という清朝の怪談小説(紀 曉嵐 著作)の一節で登場した人物です。
原典(ウィキソースより)リンク 概要:
*備考:ガン(表記:幹/姦/乾/淦):台湾人の口癖です、口調を強調する感嘆助詞です。ここでは「くそ怖かった!!!!」というのです
約半年前、寺生まれのTさんシリーズを台湾の皆さんに紹介しました。大人気でした。その後、ネタになっているようです。
東尋坊
ギターに纏わる怖い話
備考:「棋霊王」とは日本のアニメ・マンガの「ヒカルの碁」の中国語名です。昔、台湾でも大人気でした。たぶん、この方は自分と同じ世代かも
作品概要:
ある日、おじいちゃんちの古い碁盤は実は曰く付きだった。それを触れた主人公は平安時代の囲碁棋士の霊に憑りつかれた。幽霊の見で囲碁に触れることすら出来ない幽霊は、主人公に置く場所を伝えることで、久々囲碁を楽しめるようになった。そして、その影響を受けて、主人公もどんどん興味が湧いてきた。その霊に囲碁のいろはを教われていき、不思議な物語はここから始める
っていう作品です。
「棋霊王」(中国語:チー・リーン・ワン)と「吉他霊王」(中国語:ジ・ター・リーン・ワン)は読み方が似ているから、それで掛かっているのです。※中国語「吉他(ジター)」=「Guitar ギター」の音訳です。
*備考:元ネタはたぶん台湾の創作怪談だと思っています。ただ、ギターではなく、人形の話です。台湾の怪談系ユーチューバーから朗読を聞いた記憶があります。
備考:前にも話しました。中国語でいうギターは「吉他(ジター)」と書いています。アニメ題名の「棋霊王」(中国語:チー・リーン・ワン)と「吉霊王」(中国語:ジ・リーン・ワン)は読み方が似ているから、それで掛かっているのです。
スタジオに出る女
*備考:前回の「ギターに纏わる怖い話」に登場した曰くつきのギターのことを「吉霊王」というあだ名がつけられた・「吉」は中国語の「吉他」(ギター)からです。「霊王」は昔「棋霊王」というアニメの題名が由来なんです。しかし、「永久機関になる」ってどういう意味なのか、自分もわからないです。
*備考:Yama Qさんは事故物件に住んでいる日本の方です。その日常や心霊現象をカメラで記録し、ユーチューブに投稿する者です。彼が撮った不気味な動画は世界中に転載されている。台湾でもけっこう有名人だというのです。
Yama Qさんのチャンネルはこちらです:
https://www.youtube.com/@Yama_Q/videos
そして、ある動画を見た覚えがあります。真夜中で、家のすぐ隣から変な呻き声が聞こえた。全然見えないけれど、声が聞こえる場所へ彼は熱いお湯を飛ばし、追い払おうとした。まさか本当に攻撃効果があった。でも、追い払うどころか、絶叫になっちゃった…
備考:「ぼっちちゃん」はアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の主人公です。学校でいつも一人なので「ぼっちちゃん」というあだ名がつけられたのです。陰キャラで萌えキャラです。高校生バンドをやっています。そしてリードギター担当です。
トイレにでる・・・・。、斎場の近くに住む・・・・・。
火葬場に纏わる怖い話、天狗の森
キャンプ場に纏わる怖い話。
*備考:(台湾の)中国語では「車震」と書いています。言わば「車が震えている」という表現です。
備考:元ネタは日本のドラマ「愛の戦士レインボーマン」なんですが、TVアニメ「行け!稲中卓球部」でこれをネタにされ、カーブルを妨害する軍団「ラブコメ死ね死ね団」に変えました。(この動画に参照してください:https://www.youtube.com/watch?v=JQ9OS_lDRQY)でも、個人的に「FFF団」のほうが印象的です。アニメ「バカとテストと召喚獣」に登場するグループです。まぁ、「ラブコメ死ね死ね団」と同じ存在なんです。
備考:「~宇宙」とは台湾の流行語で、「作家さんが作られた独特な『世界観』」という意味です。
中古車に纏わる怖い話
*備考:元ネタはたぶん台湾の創作怪談だと思っています。売られても、自力で売主の傍に戻る曰く付きの人形です。それを着付く持ち主は、これでお金を儲けたという話です。
*備考:ホラーマンガ作家の伊藤 潤二さんが作った、美しい顔で人を誘惑する妖怪なんです。
古い写真に写り込んだモノ
*備考:マンガ「DEATH NOTE」に登場した物です。デスノートに名前を書かれた人は死ぬという。
肝試し、彼女は死んでいない?、敦賀峠
井戸・・・・・・。、天狗橋横のトンネル
*備考:日本のマンガ/アニメ「ダークギャザリング」のネタです。
主人公の女の子―寶月 夜宵(ほうづき やよい)、あっちこっちで悪霊を集めて、式神として使役している。そのコレクションの中、特に力の持つ霊は自室ではなく、他の場所に安置されている。夜宵ちゃんお部屋から卒業、だから「卒業生」と呼ばれます。
*備考:干支で表する誕生日(年月日)の八つの文字、これを「八字」と呼ばれています。道教によると、この文字に「軽いと重い」の概念があります。八字の軽い人は「見えやすい」、そして、重い人はほぼ見えない、感じない...という一説があります。
ホテルでの怪異
*備考:男の娘(おとこのこ)とは、つまり、女装男子のことです。
*備考:原文では「突破盲腸(盲腸を突破した)」でした。「突破盲点(盲点を衝いた)」のタイピングミスから流行ったネット用語です。
東尋坊で人助け?
*備考:元ネタは2CH怪談「寺生まれのTさんシリーズ」主人公のセリフです。2022年12月の頃、自分はTさんの代表コピペ9選を台湾の方々に紹介しました。意外と大人気だった。そしていつの間にか「破っ」が流行ってきました。
ヤセの断崖
*備考:前にも話しました。楊橫虎ー中国の古典怪談文集「閲微草堂筆記」に登場したキャラクターです。乱暴な性格をしている、女幽霊まで犯そうとした男です。
*備考:赤い服の女の子(中国語:紅衣小女孩)は台湾の都市伝説(?)から生まれた怪異です。正確にいえば、怪異か人間かその正体は知りえないのです。詳しくはこちらへ https://note.com/studiossye/n/n98504d5aa32e
母親ではないモノ
*備考:どうやら香港ドラマからの元ネタです。
(切り抜いた動画:https://www.youtube.com/watch?v=YtXQAwztpAQ)
「家族っていうのは綺麗に並べるんだ」と悪役はある場所へ指さして言った。
じーっと見ると、主人公以外の家族全員...の骨壺が綺麗に並べられている。
つまり、「死ぬ時は家族みんな道連れ」という意味です。
霊感の強い友人と廃墟へ
以上、今まで原作のK先生にも送ったコメントの部分です。実際、真面目なコメントもあくさんあります、が、それらを全部まとめると、大変なことになりますので、ほんの一部、気になるコメントだけ、ここに転載しました。
あの世から戻ってくるモノ
炭焼き小屋
*備考:日本のマンガ・アニメの『鬼滅の刃』に登場した主人公のお父さんが踊った『ヒノカミ神楽』のことです。その特別の呼吸法のお陰で、病気で弱っている体でさえ、夜から朝まで踊り続けるパワーを手に入れるというのです。
*備考:ここもまた『鬼滅の刃』のネタなんですけど、ジョジョ(の奇妙な冒険)のネタが混ざっています。ジョジョの奇妙な冒険第二部『戦闘潮流』、アメリカ育ちの主人公―ジョジョ( ジョセフ・ジョースター)は『波紋呼吸法』を使って不思議のパワーを身に付けて、吸血鬼と戦うのです。
*備考:「熟人」とは、中国語でいう「知人」です。ここでは、「完熟した」、「黒焦げになった」と掛かります。
*備考:虎姑婆とは、台湾や中華圏に伝わっている妖怪です。たくさんのバージョンが存在していますが、簡単に言うと、
虎から化けした妖怪は山の奥から降りて人間を食うんだ。特に夜中、きやすく門を開けちゃダメだと、親から子供にそう命じられた。でも、虎姑婆は狡猾だった。親戚だと名乗ったり、親のふりをしたり、子供を動揺させて家に侵入するんだ。そこで、ある村を訪れた。ちょうど両親は出かけて残された姉妹二人がいた。闇の中、何となく家に上がって妹を食っている虎姑婆は姉に見つかった。何食べているの?って訊かれたときに、落花生だと答えた虎姑婆は妹の指一本を姉の方に投げて「ほら、食べてみ?」と言っていた。姉は驚いたのだが、平気なふりをして、花摘みという言い訳をして大樹の上まで逃げた。とうとう虎姑婆に見つかった。その際、姉はまた機転を効かせ、交換条件を出した。お湯で体を洗ってから、食べさせてあげる。お湯を用意してほしい、と。だが、お湯を盛った鍋を手に入れると、姉はお湯を零れて虎姑婆に注いだ。それで、虎姑婆は焼き殺された。
という話です。
*備考:黃仙とはなんなのか自分もはっきり答えません。たぶん「シベリアイタチ」の別名かと思っています。霊性の持つ動物は修行で動物の精霊や妖怪に変わるという。で、ここはシベリアイタチから化けた妖怪のことかと思っています。
2024/09/08(YYYY/MM/DD)アップデート
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