荒野に独りぼっち

画像1 一日の撮影を終えて帰り支度をしていた頃、一羽のオオハクチョウが結氷した湖面を歩いてきた。すでに陽は沈み強烈な風が地吹雪となって視界も悪い。風が強すぎて飛ぶのを諦め歩いてねぐらへ戻るところだろうか。その姿をじっと見ていると、何やら呟きながら歩いてくるようにも見えた。「なんだよ。みんな帰るなら俺にも声かけてくれればいいのに。気がついたら独りぼっちだったよ。みんな冷たいなぁ」なんて文句を言っているようにも見えた。

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