新しい様式美が生まれる

画像1 毎年、成人式を迎える皆さんを撮影していると、着物の世界も色々と変化していくのが見えます。着物そのものの色使いや柄はもちろん、帯揚げや半襟、伊達襟なども以前では考えられなかったような色やデザインのものが毎年出てきています。そんな中で変化しないものもあり、例えば着物の着付けや所作などの様式美は長い年月をかけて作られたもので、簡単には変化しません。私たち和装を撮る写真屋もその様式美をどう表現するかを教え込まれてきました。
画像2 それでも、ここ数年はそんな伝統的な美しさにとらわれない着物の着こなしを楽しまれる方も増えつつあります。今年撮影したお客様は、振袖+ブーツでの撮影をご希望で、これは私自身初めての組み合わせでした。草履なら内股というのが和装の伝統的な所作ですが、ブーツなら?着丈も草履の時とは違うし、これは難しかった…。でも、こんなところから新しい様式美も生まれてくるのかもしれません。

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