何が真実なのか、わからなくなってしまった人へ
「間違った意見というものは、世の中にはそれほど多くない。なぜなら、たいていの人は意見を持たず、他人の意見や世の中のうわさ話で満足しているからだ。」 byジョン・ロック(イギリスの哲学者、思想家)
あなたが真実だと信じて人に伝えようとしていることは、本当に真実ですか?どのように真実を証明しますか?とても難しいことですね。
世の中あなたが感じているように、嘘が多すぎて、何を信じたら良いのかわからなくなりますよね。逆に言えば、こちら側も真実を語ることが難しいのがこの世界です。
フォロワー数を伸ばしたいがための記事、広告収入を得たいがための広告、誰かの受け売り陰謀論、フェイクニュース。人の経歴についても虚飾にまみれています。書店で並ぶ本ですら、売れる本にするために、編集者によって作者の意図はねじ曲げられます。でも、自分にとって都合が良ければ嘘でも信じるのが人間なのです。
私はこれら全部を否定するつもりはありません。本当に満足できる買い物ができた人もいるでしょうし、楽しい時を過ごすことができた人だっていると思います。そもそもどれが嘘なのか誰にもわからないのです。
でも、中には本当に悪質で注意が必要なものもあります。投資詐欺で大金を失った人もいます。また、陰謀論を妄信して拡散する人もいます。それによって迷惑をこうむる人だって少なからずいるはずです。
プロパガンダや世論、メディアの情報やたびたび賞賛される人たちの言動に惑わされてはいけません。その中には一年、いや数ヶ月後には消えてなくなるはかないものだってあります。思考を他人にゆだねてはいけません。自分で考えるんです。
それが真実かどうかはわかりませんが、少なくとも自分で考えた結果、自分の意見を持ってその情報を受け入れることです。どうしたら見分ける力がつくのか。最初は情報のシャワーを浴びなければいけませんが、少しずつ取捨選択ができるようになることでしょう。
それにしても、1632年生まれのジョン•ロックが行った言葉が、今の私たちが何の違和感もなく共感できるなんて、人って、変わらないんですね(笑)。