表現がもたらすもの。
すたじおぽっちが開所する前、私は入所施設の職員だった。私の勤務する施設では50名の様々な障害のある方が24時間365日、共同生活をしていた。朝7時にみんなで食事をとり、午前・午後と2階の活動部屋で作業をする。夕方には順番に入浴し、夕食が済んだら各自、就寝。軽作業や畑、散歩、季節の掲示物作りなど、その人の能力に合わせて班に振り分けられ活動をする。訓練の意味合いもあり、職員の指示に沿って利用者が活動。職員は参加状況や能力などを評価する。職員側の物差しで、何かが“できるようになる”