< 毒消しの精油「バジル」の使い方 >
先日はじめて「フロリハナ」のショップを訪ねました。
フランスの精油ブランド「フロリハナ」が2019年に千葉から東京へ移転し、店舗を杉並区にオープンしたことは知っていましたが、コロナ禍もあって、これまで足を運ぶ機会がなかったのです。
今回原宿にクリスタルの仕入れに行くついでがあったので、井の頭線の「永福町」まで足を伸ばしました。
駅から歩いて10分少々。大宮八幡宮と和田堀公園のすぐそばに、マンションの1室のようなシンプルな佇まいのショップはありました。
10畳ほどのミニマルな空間に、全ての商品のテスターの棚と新商品の紹介する無垢板のディスプレイ、向かいに小ぢんまりしたレジコーナーと自転車(通勤用?)というシンプルな空間。すりガラスの扉の奥は本社機能のオフィスのようです。
地下に倉庫があり、発送もここからだったとはじめて知りました。
フロリハナブランドは精油の種類も芳香蒸留水(ハーブウォーター)の品数も多いので、全てのテスターを体験できるのは貴重な機会です。
いつも商品を送ってくださる前田さんという男性スタッフが対応してくださり、こちらの質問にも丁寧に答えてくれました。
話を聞いているうちに、知らない精油、使ったことがないオイルやハーブウォーターに興味が持っていかれ、結局仕入れる予定のものをすっかり忘れて別の商品を買ってきてしまいました。
戻ってから「しまった!」と思ったものの、まずは初体験の「セロリシード」の精油と美容系のオイル「エルダーベリー」を試しながら、初心に戻った感覚でワクワクしています。
「セロリシード」は美白効果が相当高いそうです。5gで1,210円と手頃なお値段で美容効果が高いとなれば、魔女アロマ講座でも紹介しないといけません。
「エルダーベリーオイル」は新着の美容オイルで、前田さんの一押しだったこともあり、使ってみることにしました。ちょうど美容系の単発講座があるので、受講生にも選べるようしたいと思います。
これまでフロリハナでは「ラズベリーシードオイル」が至高と思っていましたが、エルダーベリーにもオメガ3のα-リノレン酸が豊富に含まれているとのこと。お値段は「ラズベリーシードオイル」と同等ですが、テクスチャーは「エルダーベリーオイル」の方がより軽やかで使いやすそうです。
Sタンパクがヘビ由来の「血液毒(血液凝固・融解毒)」「筋肉毒(筋肉融解毒)」である可能性を踏まえ、毒消しの精油「バジル」を頻繁に使っていますが、フロリハナの「スイートバジル」がいよいよ欠品し、手元の最後の1本も大船の妹に送ってしまいました。
しばらく入って来ないようなので、次回からフロリハナの「バジルトロピカル」に切り替える予定です。ショップのテスターで確認したところ、香りは思っていたより滑らかで刺激も少なく、ホーリーバジルを彷彿とさせる高貴さがありました。
主成分が「メチルチャビコール」なので、スイートバジルより皮膚刺激が強い可能性がありますが、まずはうがいやアロマバスから使ってみようと思います。
ドイツの精油ブランド「タオアシス」の「コモンバジル」も、バジルトロピカルと同じ系統のバジルです。タオアシスの方がエネルギー密度が高く、薬効も高いと思われますが、お値段は倍以上違います。タオアシスのバジルはあと数本在庫があるようなので、今のうちに多めに仕入れておこうと思います。
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毒消しの精油「バジル」の使い方
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下記の投稿からあらためて抜粋します。
バジルはアロマセラピーの中で最も「毒消し」効果が高いとされている精油です。16世紀の人で近世最初のアロマセラピストといわれるニコラス・カルペパーが著書の中で「ヘビやサソリの解毒にバジルが有効」と記しています。
ヘビの咬傷に使ったことはないものの、わたし自身、ブヨやハチに刺されたときにバジルの原液が非常に効果が高いことを実感しています。
蓼科高原に住んでいた頃、軒下に出来たスズメバチの巣に気づかず、開け放たれた窓から侵入したスズメバチに襲われて頭を7箇所刺されたことがあります。
このときもバジルの原液をふりかけ、グリーンクレイを頭皮に揉み込んで事なきを得ました。
さすがにこのときはアナフィラキシーショックの恐れがあったので、病院に連れて行ってもらい、生まれてはじめてステロイドの点滴を受けましたが…
精油の原液を使うのは荒療治ではありますが、アロマセラピーの中で禁忌事項ではありません。日本では法的な縛りが多少あるだけです。ラベンダーやティートリーといった気兼ねなく原液の処方ができる精油に比べて、バジルは皮膚刺激の強い精油ですが、いざというときは使ってもいいのです。
バジルを使うことに思い至ったのは、鼻詰まりで香りが分からなくなった修了生の相談に乗っていたときでした。試しに原液を少々鼻の中に塗ってもらい様子を見たのですが、その後少しして嗅覚が戻ってきたといいます。
それまでマジョラムのうがいやティートリーやイニュラの点鼻を試しても回復しなかったこともあり、バジルの効果に驚いていました。かなりの期間、風邪っぽい鼻詰まりと嗅覚の麻痺が続いていたようで、しつこい症状に悩まされていたようです。
はじめて試した方法だったので、これにはわたしも驚きました。
その後2〜3日経緯をメールで送ってもらい、完全ではないものの、料理の匂いや草花の香りが分かる程度まで回復したことを知りました。
バジルだけがここまで効くのは、バジルの特徴である「毒消し」作用が功を奏した可能性が高いと考えられます。そしてあらためてシェディングが「生物毒である」という確信を深めました。
確かに原液を点鼻するのは少々荒っぽい手段です。一般的にはクリーム基剤等に希釈して塗り込んだり、精製水に希釈したものをスプレーしますが、決してダメな方法ではありません。
わたしも鼻の通りが良くないと、よくイニュラやフランキンセンスの原液を点鼻します。仕事柄、両方の鼻が通っていないと気が済まないからです。
その後、わたしもバジルの点鼻を試すようになりました。
鼻の通りははっきり分かるほど良くなり、就寝中の呼吸も心なしか楽になります。外から帰ってきたときのティートリーのうがいもバジルに切り替えました。
講義で喋った後にバジルのうがいをするだけで喉が楽になることも分かりました。しばらくアロマバスで使わなかったので、バジルのお風呂も復活させました。
バジルはエネルギーの浄化にも非常に長けています。かつては仕事の後のオーラの浄化によくバジルのアロマバスに入っていました。スイートバジル(バジルリナロール)なら皮膚刺激もほとんどなく、意外にもアロマバスに向いている精油なのです。アロマシャンプーにも数滴加えて使うようになりました。
バジルは空間の浄化力も最強レベルです。レッスン中の芳香浴でも積極的に使うようにしました。
受講生と話をしている間に胃が痛くなったことがあり、試しにハーブティーにバジルを一滴入れて飲んだら、程なくして痛みが取れた体験もしています。
先日は介護職の夜勤帰りの受講生だったこともあり、シェディング対策でハーブティーにバジルと落としながら講義をしたらだいぶ身体が楽でした。
「血栓対策アロマジェル」にもバジルを加えて検証してみました。そして「効果を積極的に評価できる」結果を得ました。
実家にもバジルの精油を渡して、芳香浴とうがいに使ってもらうことにしました。ワンコの「毛包症」にもバジルを試しています。患部にバジルの原液をつけてクレイパウダーでカバーする方法です。
バジルはアニマルアロマセラピーでは犬猫に禁忌の精油ですが、ティートリーやラベンダーでは効かなかったのであえて使っています。全身のクレイパウダーマッサージやハンドヒーリングもあってのことだと思うのですが、経過はかなり良好です。
何しろ空間に「生物毒(ヘビ毒)」が飛んでいる可能性があるのです。免疫系がそれなりに打撃を受けているはず。
自然療法では「防御は回復を阻害する」と考えます。去年の11月以降、持病が悪化したり、元々弱っていた場所に症状が出るケースもこれが理由でしょう。それに対抗できるだけの強力な精油や、治癒力を上げるための強力な処方が必要と考えたわけです。
実感としては喉や鼻の粘膜がいちばん分かりやすいかもしれません。それはシェディング毒素をバジルの精油がキャンセルしている感覚です。バジルを部屋で流す「芳香浴」だけでも毒素を浄化できると思われます。仕事柄マスクが必要な受講生に推奨していますが、マスクに1滴垂らすのも有効でしょう。毒素を吸入する前に無効化できる可能性が高いからです。
ハーブもアロマもそうですが、薬草というのは不思議なもので、基本的に自然治癒をサポートするだけでなく、その薬草に独自の得意分野があります。それぞれに役割や使命を持っていると言ってもいいかもしれません。
薬草でいうとマムシの毒消しでは「ツユクサ」が有名ですが、わたしはアロマセラピストなので、毒消しが得意な精油を選ぶと「バジル」になるわけです。
ちなみにハーブのバジルに同様の作用があるとは今のところ考えていません。バジルペーストやバジルティーにもある程度の解毒力はありますが、バジルの精油のように生物毒をキャンセルする力があるかどうかは未知数です。
精油は非常に高濃度なのと、吸収経路や作用機序も異なるので、ハーブ医学(ハーバルセラピー)とアロマセラピーは厳密には別のジャンルなのです。さらに精油はその薬草の「生命力」そのものと言っていいほどの「エネルギー体」であり、成分も大事ですが、エネルギーの状態が効果の面でも非常に重要です。
精油を手に入れるときは、専門のショップや信用のおけるプロから購入するようにしてください。テスターで香りをチェックできれば尚良しです。
香りを嗅いだときに肺の奥まで吸い込みたくなるか、喉で詰まってしまうか、身体の感覚を感じ取ってみましょう。身体の反応は正直なので、前者の精油を手にするよう意識するのがコツです。
この機会にぜひ精油を生活に取り入れ、シェディング防御に活用してみてください。
最悪のシェディング国家となった日本。そのシェディング粒子がヘビ毒の可能性があるなら、今こそヘビ毒に対抗できる精油を使わないでどうする、と思っているのです。