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ペット・セマタリー
都会の競争社会を嫌ってメイン州の美しく小さな町に越してきた、若い夫婦と二人の子どもの一家。だが、家の前の道路は大型トラックがわがもの顔に走り抜け、輪禍にあう犬や猫のために〈ペットの共同墓地〉があった。しかも、その奥の山中にはおぞましくも…。「あまりの恐ろしさに発表が見あわせられた」とも言われた話題作。
恐怖のイメージが強くなりがちなスティーブン・キング作品ですが、この作品は【死】というものと【愛】だと私は感じております。なので、恐怖作品!として手を伸ばすのは若干肩透かしを食らうかもしれません。とは言え、しっかり怖いのだけれど、私の印象では【人が壊れていく様】がとても怖く描かれていると思っております。恐怖と言うなら、そういう部分の恐怖は感じました。
若干日本語訳がおかしいところがあり、読んでるスピードをいきなりシフトダウンさせられてしまうのは勿体なかったです。