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WOWOWドラマ フィクサー

ある夜、総理大臣を乗せた車が事故に遭い、死亡した運転手には飲酒運転の疑惑が……。さらに、新薬の認可をめぐる密約スキャンダルとの関係性も疑われ始める。そんな中、事故の対応に追われる総理の秘書官・中埜弘輝(藤木直人)に近づくひとりの男がいた――。「フィクサー」とも呼ばれるその男の名は設楽拳一(唐沢寿明)。拳一は過去にも不祥事をもみ消し、今回の事故直前にも総理と電話で話をしていたのだった。

果たしてこれは偶然の事故なのか?欲望がうごめく政界で仕組まれた事件なのか?副総理の須崎一郎(小林薫)は昵懇の仲にある闇のフィクサー、本郷吾一(西田敏行)と密談を重ね……。そして、取材に没頭する新聞記者の渡辺達哉(町田啓太)のもとに何者かからタレコミ情報が入る。その後、総理は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける――。拳一はキングメーカーとして政治家たちを手玉に取り、権力を掌中にしていく。

©2023 WOWOW INC.

『排除』ではなく『操縦』
この部分が何故?を生み出している感じがして面白い。
狙いはそこではなく、別にある、それが見えてくる展開もサスペンスと謳っているだけあって簡単には読めなないのがいい。
散々人を手の平でコロコロ転がして置いてよく言えたものだと言う気持ちも湧いて来るが、そういう切り口で観れる余白があると言うのも面白さのひとつなのではないだろうか、完全なる勝利、完璧な主人公、ではなく、ズルさやある程度ではあるが適当さや、まいっか的な曖昧さ、そんな人間臭さも個人的には感じられました。

政治関係も物語なので苦手な人にはとことん苦手でしょうけれど、黒幕へ近づくためのあの手この手は観ていて気持ちが良くてスリリング。

そもそもフィクサーとは
政治や企業の意思決定の場で、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段や人脈を持つ人とされている。

敵に回すと恐ろしい存在だと知った。
私も時々『フィクサーだからね』と言われる事があるのですが、意味を知ったらちょっと納得できました。

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