スペイン 修道院のお菓子巡り
2年ぶりにスペインへ行ってきました。その旅の中から、修道院のお菓子巡りについて書いてみます。
修道院のお菓子
初めてそれを知ったのはBS「世界ふれあい街歩き」でした。マドリードの中心に修道女が作ったお菓子の買える修道院があり、お金の支払いやお菓子の受け取りは特別な小窓を通して行い、修道女の顔を見ることなくお菓子を購入する、と紹介されていました。
それからすっかりその存在を忘れていたところに「修道院のお菓子 (天然生活の本)」という本を図書館で見つけました。
著者の丸山さんがスペイン各地で訪ねた修道院のお菓子について書きながらそのレシピを紹介している本です。 スペインの修道院では中世の時代から修道女たちがお菓子を作ってきたそうです。レコンキスタによりユダヤ教徒やイスラム教徒の影響を受けた揚げ菓子や香辛料を使ったお菓子が特徴的で、そのお菓子は各地の修道院で販売もしている、と。 この本を読んでから「よし、今回のスペイン滞在では絶対に修道院のお菓子を買おう!」と決めたわけです。
Monasterio Del Corpus Christi
マドリードの中心地、地下鉄Solの駅から徒歩5分?10分?(途中迷ったので怪しいです)ある通りの一角にこんな扉があります。
全く看板も何もないので遠くからは気づきませんが近くに行って見ると小さな案内がインターホンの下に見つかります。
9:30〜13:00、16:30〜18:30までここでお菓子が買えると書いてあります。 が、残念ながら1月7日の月曜まではお菓子はないと扉に張り紙が。それまでスペインにいられないので訪問はまたの機会に持ち越しです。悔しいっ!
でも大丈夫。実はこのすぐ近くにスペイン全土の修道院のお菓子を売っているお店があるんです!
El Jardin del Convento
それがこのお店「エル・ハルディン・デル・コンベント」
とっても可愛らしい外観。
ショップカードも可愛らしい。
中に入ると各地の修道院で作られたお菓子、ジャムなどが並んでいます。
袋に入ったマフィンのようなお菓子や
卵の黄身を使ったジュマスというお菓子。
オレンジピールのチョコレートに
可愛らしいジャム!
そしてリカーまで! もうどれもこれも買いたくなってかなり迷いました。
28005 Madrid C/ Cordón, 1 (semiesquina Pl. de la Villa)
トレドの修道院のお菓子
マドリードから電車で40分くらいの美しい街、トレドの修道院でもお菓子を買えるところがいくつかあります。 冒頭の本に載っていた聖クレメント修道院。 こちらは近代的な売店形式で、普通のお店のような雰囲気でした。
トレドの名物、マサパン。
でもなんとなく、自分が思い描いていた修道院のイメージと違っていてちょっとがっかり。 帰りの電車の時刻が迫っている中、がっかりしていた私を夫の従姉妹が大急ぎで別の修道院へ連れて行ってくれました。
大急ぎで行ったので一体ここがどういう名前の修道院か全く分からないし写真も撮れなかったのだけど、ここは薄暗い雰囲気の売店で、奥には格子越しに若い修道女が立っているのが見えました。 従姉妹が言うにはトレドには他にもっと雰囲気の良い修道院があるとのことでしたが、完全に時間切れ。こちらもまた次回の楽しみに。
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