【リレー小説】第二弾 #4(にしえみ)
「ん?」
金髪のお兄ちゃんが振り返った瞬間、ボクは思わず目をつぶった…。
「おー!吉田!どうしたん?」
「これ、忘れ物です。」
そう言って、怪しい男は、シルバーの装飾が施された黒の長財布を、金髪のお兄ちゃんの目の前に差し出した。
この状況を把握できないボクに、金髪のお兄ちゃんは
「お礼に吉田の分のタバコも頼む。えーっと、34番を1個、追加で!」
とマイペースに言った。
ボクの心臓はまだ、バクバクしている。
なんだよ。てっきり襲われると思って、色んな事想像してしまったじ