digital imaging labo

DILは、クリエイティブスタジオ Zestinyが写真や動画、画像生成AIに関する制作のテクニックやコツ、チュートリアルなどを発信するアカウントです。グラフィックデザイナー目線から見た、実用的なAI運用を提案しています。

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最近の記事

画像生成AIで白飛びを埋める

Photoshop Generative AI 活用法 #001 白飛びとは、写真の一部が非常に明るくなりすぎて、詳細が失われる現象のことです。写真表現として意図的に白飛びさせる手法もありますが、補正が必要な場合もあります。ここでは、白飛びしたエリアを画像生成AIを使って修復する方法を紹介します。 Step1. 白飛びエリアを選択こちらの画像を使って解説していきます。 情報パネルが示すように、斜線部分は完全に白飛びしており、データが存在しません。この状態では、いくら明る

    • 画像生成AIで創るデジタルアート:シンプルで美しい浮遊石の作り方

      Adobe Firefly チュートリアル #001 2024年4月にリリースされたAdobe Firefly Image3を使ったデジタルアート制作の基本をご紹介します。 Adobe Firefly今回のリリースの目玉のひとつは、「ストラクチャーリファレンス」と「スタイルリファレンス」です。これにより、ユーザーは参照画像の構造(構図と呼んでもよいでしょう)やスタイルを基に、新しい画像を迅速に生成できるようになりました。 では、簡単に解説していきましょう。まず、Adobe

      • 生成AIで写真をイラストに #02

        画像生成AIの活用法-その2 前回は、フォトショップの「生成塗りつぶし」機能を使って「白背景の写真」を水彩画風の挿絵に変換する方法を解説しました。制作方法に関しては、下記の記事を参考にしてください。 今回は、背景のある写真を使って、水彩画風のイラストを画像生成するコツを紹介します。 AIが水彩画に変換する時の解釈を想像する 水彩画の魅力は、やさしい表現です。マーブル柄など水彩画の特徴を活かせる背景のイメージを選ぶと良いでしょう。AIが水彩画に変換する時の解釈を想像する

        • 生成AIで写真をイラストに #01

          画像生成AIの活用法 今、話題の生成AI(Generative AI:ジェネレーティブAI)は、解像度や著作権の問題など、まだまだ、クリアする課題はありますが、革新的な進化を遂げていることに疑いの余地は無く、プロの制作現場においても、クリエイティビティの強化やワークフローの高速化に貢献していくでしょう。 今回は、生成AIの活用法の第一弾として、フォトショップの生成機能を使って写真をイラストに変換する方法を紹介します。 写真を水彩画風に まず、白背景の写真を試してみまし

          コントラストで魅せる写真 #02

          コンプリメンタリーカラー complementary color 一般的にコントラストが高い低いというのは、明暗差によるトーンのコントラストを指します。今回は、明暗の差が少なくても、配色によってコントラストを生み出せるコンプリメンタリーカラーについて解説します。 コンプリメンタリーカラーとは 下の写真は、光と影を活かしてコントラストを際立たせた一枚です。グレースケールで表現すると、明暗の対比が鮮明で、トーンのコントラストが高いことが分かります。 次の写真は、夕暮れ時

          コントラストで魅せる写真 #02

          魅せる写真の基本構図 #02

          リーディングライン - Leading Line 構図は写真の魅力を引き立て、視覚的な語り手として機能します。今回は、比較的取りいれやすい「リーディングライン」の概念に焦点を当てます。 リーディングラインは視線を特定の方向に誘導します。これにより、視線が写真内の特定の要素に導かれ、主題やストーリーに焦点を当てることができます。ここでは、リーディングラインの種類、効果的な使い方、そして視覚的なストーリーテリングにおける役割について解説します。リーディングラインを理解し上手く

          魅せる写真の基本構図 #02

          コントラストで魅せる写真 #01

          トーナルコントラスト 写真を魅力的に仕上げるために不可欠なテクニックの一つがコントラストです。コントラストには「明暗・色・奥行き」などが含まれます。今回は特に、トーン(明暗)によるコントラストに焦点を当てて、解説します。 トーナル(明暗)コントラストとは 写真におけるトーナルコントラストは、写真内の明るさと暗さの違いを指します。これは、写真の中の異なる部分や要素がどれだけ明るく、または暗く表示されているかを示す重要な要素です。高いトーナルコントラストは、写真が平坦で退屈に

          コントラストで魅せる写真 #01

          生成AIで画角を変える

          昨今のソーシャルメディアの普及によって、画面の画角に縛られるケースが多々あります。今回は、Photoshopの生成AI機能を使って、写真の画角を変更するコツを解説します。写真の画角を自在に調整し、視点を変更することで写真編集の新たな可能性を探求してみましょう。 風景写真を生成AIで背景を拡張する 与えられた画角内だけで横長に変更しようとすると、上下を切り取るしか手段がなく、大自然の広がり感が欠けてしまいます。 縦 (2:3) に伸ばしたい時も同様です。 アウトドアポー

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          魅せる写真の基本構図 #01

          写真を撮る際、構図の重要性は言うまでもありません。しかし、その写真をSNSや印刷物など様々な媒体で使用するときに、縦長、横長、正方形といったように仕様に合わせて画角を変更する必要性が生まれます。 ここでは、写真の基本的な構図を理解し、画角が変わってもインパクトを残せるトリミングのコツを紹介します。写真をより魅力的に表現したい方や、構図の基本を学びたい方におすすめです。 まずは、押さえておきたい基本構図を解説します。 『日の丸構図』 Centering 被写体や重要な要

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