すべての光と影に意味を持たせて【作品づくり】
こんにちは!スタジオループのTAKUMAです!
いつもnoteをご覧いただきありがとうございます。
久々のTAKUMA回!ということで、今回は僕が担当してきた撮影のなかでも、ライティングにこだわったお仕事や作品をご紹介します。自然光を生かした写真が得意なループですが、僕は機材や小道具を使った細かなライティングも好きなんです。
▲COZIがライティング技術を褒めてくれた座談会記事です。たまたまメイン写真が僕ですね(笑)
雑誌の表紙から作品撮りまで
まずは、新潟の地域密着型ブライダル情報誌「Komachi Wedding」です。2016年にテーマ別のドレススタイリング企画にカメラマンとして参加したご縁から、表紙撮影を継続して担当しています。スタジオで撮ることもあれば、式場にお邪魔してロケ撮影をすることもあり、毎回刺激的な撮影現場です。
ファッションブランドや服飾の専門学校からご依頼いただき、洋服の着用イメージ撮影を担当したこともあります。他にも、フリーペーパーや学校案内、新聞広告など、さまざまな媒体のモデル撮影を経験してきました。
ここまでは僕のInstagramでも紹介しているので、ご存じの方が多いかもしれませんが、実は僕のモデル撮影の原点はヘアコンテスト。ヘアメイクの技術を競う美容師たちの大会への応募を目的とした写真でした。
ゼロから始めた僕らの挑戦
「ヘアスタイルのフォトコンテスト用に作品を撮ってくれないか」。美容師をしていた親友から、そんなお願いを受けたことが僕のライティング人生(?)の始まりです。今でこそ新潟から全国、世界を目指すヘアアーティストはたくさんいますが、当時はどちらかといえば都会の文化。新潟でも大きなヘアコンテストが2つ開催されていたものの、フォト部門の応募数は少なく、こじんまりとしていました。
そこで、まずは新潟のヘアコンテストで優勝を目指そうと作品作りをスタート。独学でライティング技術を学び、親友が表現したいクリエイティブを実現するために試行錯誤を繰り返しました。挑戦を初めてもうすぐ15年。最初に目指していた新潟での優勝を見事に勝ち取り、現在は国内最高峰のフォトコンペティション「Japan Hairdressing Awards(JHA)」に挑んでいます。
今では、さまざまな美容師さんと一緒に作品撮りをしているほか、美容専門学校へもお伺いするようになりました。時にはヘアスタイルやメイクのアドバイスもしながら、表現したい世界観を実現するお手伝いをしています。
光も、影も、計算づくし
表現したい質感に近づけるためにライティングをする上で意識しているのは、意味のない影を作らないこと。モデル撮影では、光の当て方や影をつける場所、影の濃さによって印象が大きく変わります。太っているように見えないよう、のっぺりした顔に写らないよう、メイクでいうシェーディングやハイライトを施すイメージでライティングしています。
一方で、求める色味やコントラストによっては、ライティングとカメラの性能だけでは難しい場合もあります。そこでレタッチの出番です。最終的に仕上げたい雰囲気を伺って、その場で確認用画面の設定を調整。撮りながら、加工後のおおよその色味が見られる状態で撮影を進めています。
撮影は実験の連続です。DIYのように小道具を駆使しながら、いろいろな光を演出します。例えば、木漏れ日のような光が欲しい時は、切って穴を開けた紙をライトに被せたり、キラキラさせたい時は、アルミホイルや緩衝材でよく見るオーロラフィルムにライトを当ててみたり…。LEDライトで照らすのか、フラッシュをたくのかによっても見える光は変わります。
だから、多様な光の見せ方ができるよう透明なもの、光を反射するもの、光るものを探しては「TAKUMA BOX」に収納。ガラクタばかりに見えるかもしれませんが、僕の宝箱です(笑)
僕は、人の作りたいものの話を聞くのが好きだし、その人なりに作ってみた作品や世界観を見るのも好きです。きっと、自分の作りたいものを作るより、誰かの作りたいものを味付けする方がワクワクするタイプなんだと思います。撮影やライティングはあくまで手段。とにかく、「創作」が好きなんです。
表現したいものや思いを聞いて、引き出して、極限まで同じ目線に立って撮影する。それが僕の役割であり、やりたいことです。もし、表現したい何かがあって、それを写真に残したいのであれば、ぜひお話を聞かせてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!