oowa

”oowa”とは、1人の発話が苦手なダウン症の男の子が使うオリジナルの言葉「おーわ」に由来します。社会がまだことばと認識できていない行動やアクションを探し、尊重・共有することでオリジナルのコミュニケーションを模索するばづくりを目指して活動しています。

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”oowa”とは、1人の発話が苦手なダウン症の男の子が使うオリジナルの言葉「おーわ」に由来します。社会がまだことばと認識できていない行動やアクションを探し、尊重・共有することでオリジナルのコミュニケーションを模索するばづくりを目指して活動しています。

マガジン

  • せんせい、いっしょ。

    ちょっと変わった特別支援学校の先生の、ちょっと変わった特別支援教材の話。

最近の記事

子どもたちから学び、互いに繋がる社会へ。北野ちゆきさんとoowaが「特別支援教材をつくる会」で目指すこと

「特別支援教材ってなあに?」という問いからスタートしたこのシリーズ。 前編では、北野ちゆきさんとoowaの加藤甫さんとのインタビューを経て、「特別支援教材は、障がいがある子と社会を繋ぐツールである」という1つの答えが見えてきました。 今回は「特別支援教材をつくる会」に焦点を当てた後編です。 北野さんとstudio oowaでは今、「つくる会」と題し、応募してくれた人が特別支援教材を作るイベントを開催しています。 その会はどんなものなのか。そしてつくる会を通じて、どんな

    • 特別支援教材は、社会と”障がい”をつなぐツール。北野ちゆきさんに「特別支援教材ってなあに?」を聞いてみた

      カラフルなリボン。 いくつもの筒の中に並んだテニスボール。 彩どりのブロック。 おもちゃのような、ちょっと違うような、そんなカードや箱、ボールなどの数々。 インスタグラムに流れてくる写真や映像を見た時、これがなんだかさっぱり分からなかった私。oowaの加藤甫さんに教えてもらい、初めて「特別支援教材」というものの存在を知りました。 主に知的障がいがある子どもたちの教材ということはわかったけれど、これがなぜ「教材」になるのだろう。 この教材は、子どもたちにどんな影響をもたら

      • 東京都/アーツカウンシル東京が主催する国際会議に代表の加藤が登壇します。

        本日10月29日から11月3日の間、国際フォーラムで開催される、クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー「だれもが文化でつながる国際会議2024」に代表の加藤が登壇します。テーマは<文化と居場所 アートが開く新たな未来>。 この中の分科会5「共生する場のつくり方」でStudio oowaの活動のことを取り上げていただきます。対談相手は、加藤がアートプロジェクトに関わるきっかけとなったアーティスト・イン・スクールの産みの親、小田井真美さん。Studio oowaでの居方が

        • SOW x SONY x GEIDAI x PARADISE AIRx oowa「あなた」と出会うアートプロジェクト開催!!

          🎨SOW x SONY x GEIDAI x PARADISE AIRx oowa 「あなた」と出会うアートプロジェクト開催💃 昨年AP#3”もてなす”で喫茶スクエア×Studio oowaを開催してくれ、4月に市役所で行った”アトリウムで待ち合わせ”にも参加してくれた岩澤哲野さん率いる一般社団法人SOWの企画に、oowaが参加します。 東京藝術大学とソニーグループ株式会社による次世代テレプレゼンスシステムを活用したプロジェクトです。 今回は、横浜にある「studio o

        • 子どもたちから学び、互いに繋がる社会へ。北野ちゆきさんとoowaが「特別支援教材をつくる会」で目指すこと

        • 特別支援教材は、社会と”障がい”をつなぐツール。北野ちゆきさんに「特別支援教材ってなあに?」を聞いてみた

        • 東京都/アーツカウンシル東京が主催する国際会議に代表の加藤が登壇します。

        • SOW x SONY x GEIDAI x PARADISE AIRx oowa「あなた」と出会うアートプロジェクト開催!!

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        • せんせい、いっしょ。
          4本

        記事

          問題行動には、始点と終点の学習と感覚へのアプローチ。「始点と終点」がない混沌とした世界の、終点探しのお手伝い。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#03 北野ちゆき)

          隣を歩いていたはずの子が突然、ピュー!と走り出していく。 手をつないで歩いていたはずの子が突然、グッ!っと手を引っぱり座り込む。 隣に座っていたはずの子が突然、バンッ!と背中をたたく。 おもちゃで遊んでいたはずの子が、ガシャン! 突然、持っていたおもちゃを投げる。 突然はじまり、急に終わる行動たち。 私たちは日常生活において、始まりの点となる場面から終わりの点となる場面に向けて、持続した活動を行っています。食べ物を口に入れるという始点から、咀嚼してゴクンと飲み込む終点ま

          問題行動には、始点と終点の学習と感覚へのアプローチ。「始点と終点」がない混沌とした世界の、終点探しのお手伝い。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#03 北野ちゆき)

          2024.04.27-28 出張oowa!【創造都市横浜20周年記念】急な坂スタジオ×Studio oowa「アトリウムで待ち合わせ」を横浜市役所で開催します!

          急な坂スタジオ× studio oowa  現在2020年以来の横浜トリエンナーレ8が開催されていて、また今年は創造都市20周年ということで各地でイベントが開催されている横浜市ですが、oowaもその企画の一端を担当させていただくことになりました。 20年近く前に加藤が初めて関わったアートプロジェクトの現場から一緒で、10年前には西新宿でスタジオセンターという共同アトリエを一緒に運営していたアーティストの佐々瞬が仲人となり、<急な坂スタジオ×Studio oowa ”アトリ

          2024.04.27-28 出張oowa!【創造都市横浜20周年記念】急な坂スタジオ×Studio oowa「アトリウムで待ち合わせ」を横浜市役所で開催します!

          「注視教材」で目を自分のものにして、世界と出会う。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#02 北野ちゆき)

          私は、現在特別支援学校教員14年目。 子どもから学ぶをモットーに、たくさんの子どもたちとかかわってきました。特別支援学校では、チームティーチングと呼ばれ、チームで指導にあたっていきます。1クラスを2~3人の複数の先生でチームで持つことが多く、小学部・中学部・高等部まである学校だと、教員の人数が100人を超えることもあります。いろいろな先生と一緒に指導にあたることが、特別支援学校の先生の醍醐味でもあります。 宮城県仙台市の大学で特別支援教育を学んだ私は、当初の希望通り神奈川県

          「注視教材」で目を自分のものにして、世界と出会う。(『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#02 北野ちゆき)

          2024.02.03.Sat【ひとり教材展 at oowa】 開催のお知らせ

          oowaAP#4"知る" このたびStudio oowaでは、特別支援学校教諭北野ちゆきさんによる【ひとり教材展 at oowa】を開催します。noteにて連載中の<せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話->で取り上げた、”快感”・”眼球”をテーマにセレクトした教材、25点を展示します。 一見玩具のようにみえるものたちが、「なぜ特別支援教材なのか」を知ることは、それらの教材を必要とする人たちの特性を知ることに繋がります。彼らと

          2024.02.03.Sat【ひとり教材展 at oowa】 開催のお知らせ

          「快感教材」から自分の世界に没入しがちな子どもとの関わりをつくる (『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#01北野ちゆき)

          #01 快感教材枕の角を指でぎゅっと押すとき。 ゆで卵の殻をむくとき。 マットレスにダイブするとき。 おばあちゃん家の障子に指で穴をあけるとき。 ママの二の腕をふにふに触るとき。 真冬の霜柱を踏むとき。 ピタゴラスイッチ みなさんの快感はなんですか? 特別支援学校の教員の仕事の1つに「教材づくり」というものがあります。100円ショップなどで材料となる日用品を買ってきて、カッターや両面テープなどを駆使して切ったりつなげたり、木材を加工したりして、その子にあった教材を制作しま

          「快感教材」から自分の世界に没入しがちな子どもとの関わりをつくる (『せんせい、いっしょ。-特別支援学校のちょっと変わった先生の、ちょっと変わった教材の話-』#01北野ちゆき)