「写真は無邪気が良い！」亡き父が残した写真から得たメッセージ
◾️写真好きだった父
目黒 米男
STUDIO MEGURO社歴(目黒食品⇨目黒映像音響企画⇨現：STUDIO MEGURO)
自分の将来像は「人の幸せに貢献できる映像屋になる」です。
そんな心得を刻むきっかけとなった、先代のお話をさせていただきます。
父は、中学卒業後、福島の片田舎から丁稚奉公で単身上京し乾物屋へ就職し、その後、独立し「目黒食品」を設立。後にブライダルを中心とした映像制作「目黒映像音響企画」を創設しました。
父は2003に59歳で亡くなっているのですが、父が残してくれた物にとても感慨深く考えさせられ、私が今の仕事に就く大きなきっかけとなった出来事について書き留めておきます。
それは、私の父が若い頃に撮影した写真になります。
そこに映るのは当時の生活、友人との写真、家族写真、街並み、イベント事、どれも素朴な日常風景です。
現代のように、インスタバエ狙いで原型を留めないほど豪快に加工したりする事もない、ありのままの姿が映し出されてます。
◾️亡き父の写真から教わった事
「カメラがあったから、ただ目の前のものを撮っただけ」
「俺の記憶、俺が見てきたもの」
父が亡くなって葬儀も終わりようやく落ち着きを取り戻していた頃、父が撮ったそれらの古い写真を見ていて私はあることに気付かされました。
それは、この風景、ここに映る人たち、全て父が関わってきた人たちで、父がファインダー越しに見た景色その物だってことに気付かされました。
その時代、その時、その瞬間、何を思ってシャッターを切ったのか！？
何を残したかったのか？
写真というのは、人は写っているけど、実はシャッターを切る人の目で見た景色、感じた事なので、その人の脳が写っているのと一緒ですよね。
撮影者、その人そのものです。
そこに写真を撮影する魅力があると私は思います。
カメラがその人の体の一部となって撮影をしている。
思い、感情、景色、その一瞬に感じた事全てが止まって記録として残されている。
撮りたいものをただ撮っただけ、そこには構図や機材などを語る写真は一つもありません。
機材なんてどうでも良く、レンズの焦点距離も、絞りも、ISOも、シャッタースピードも何も気にしていない。
「カメラがあったから、ただ目の前のものを撮った」だけなんです。
それなのに、今こうして見返してみるととても「グッとくる」ものがあります。
写真は反射的に撮る。何も考えずにただ撮る。
◾️写真は時が経つほどに価値が深まる
私は、父から「写真の素晴らしさ」に気づかされ、改めて教わりました。
皮肉にも、亡くなった後「言葉」言語化したものではなく、「非言語」の写真たちから教わりました。
最後に父が残してくれた遺言と私は受け取って解釈しています。
自分にとって写真とは「隠れた多くのこと非言語で語ってくれるもの」です。
◾️写真は何も考えずに撮る！無邪気が良い！
当時の東京オリンピックはその時代に生きた日本人にはとても大きなイベントだったに違いありません。
父もその一人だったことも間違いありません。
そこに写っている選手や、代々木公園に集まった観客、華やかなパレード、全ての一瞬が時を止めて残ってます。
カメラマン（父）は警察の方に怒られてますね。。。
現代では迷惑系カメラマン。。。
このアングル好きです
ということで、今回は、STUDIO MEGUROの始まり、創設者のお話を少しだけお伝えさせていただきました。
◾️写真はただ楽しめばいい！
トリッキーな写真じゃなくても良い
バエは狙わなくて良い
誰でも撮れる写真で良い
人が撮影できないものじゃ無くて良い
自分が見たもの、感じたもの、良いと思った瞬間、ただそれを残せば良い
インスタもひっそりとやってます。まったく「いいね」がつきません☺️
お恥ずかしいのですが、お暇があれば見てやってください。
https://www.instagram.com/studio_meguro
◾️[おまけ]映画紹介
「未来を写した子供達」というドキュメンタリー映画のご紹介です。
こちらの映画からも「写真は何も考えずに無邪気が良いんだ！」これに通じるものを感じます。
ご興味のある方はぜひ見てみてください。
お仕事の依頼
◾️mail
studiomeguro2020@gmail.com
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