落ち込みからの、浮上
私、この前、失敗をしてしまい激しく落ち込むことがありました。
自分の認識不足で夫婦のお金を、結果的に損することになってしまったんです。
やらなくてもいいことをやってしまいました。
どのくらいの落ち込みかと言うと、ダンナさんの前で号泣して謝り、
あまり寝られなくなり、食欲も無くなってしまいました。
実際は、そこまで落ちるほど?というレベルの話なんです。
でも、とにかく激しくショックを受け、落ち込んでしまった。
数年前も同様のことがあり、そこで私はうつ状態になって、
カウンセリングを受けたんです。
心理学やカウンセリングに興味を持つきっかけとなった出来事です。
その時、いろいろ修正され、立ち直ったと思ってたので、だめじゃん、
自分は何も変わってないじゃんとか、再発したかも、このまま続くかもとか
そういう思考が今回の落ち込みを加速させました。
結果的に、お陰様で3日くらいで元気になりましたが、この期間、
落ち込んでいる最中、自分の状態を観察して、
頭に浮かぶ言葉の記録を取っていました。
最中、苦しみながらも、一方では、クライアントさんの辛い気持ちをよりリアルに理解できるチャンスだ、と思ってる自分がいました。
上から目線の他人事のカウンセリングをしていなかったか、
もっといいセッションが行えるかもよ、と自分に問うていました。
その意味で、カウンセラーであろうとする自分が今回の浮上を支えたとも言えると思います。
頭に浮かんだ言葉はiPhoneのジャーナルに入力していました。
眠れない時も手元に置いて、どんどん書き込みました。
・1日目
自分の失敗に気づく。
頭が真っ白になり、冷や汗が。
「自分に自信があった」
「取り返しのつかない大失敗」
「ひとりで勝手に決めつけて確認しなかった」
「思い込みがひどい」
「病的なせっかち」
「情けない。本当にバカだ」
「こんな私と結婚したダンナさんがかわいそう」
「私の存在意義って、何」
このような自責の言葉が頭の中をかけめぐり、他のことが入ってこない。
好きなテレビを見てもBTSを見ても、まったく心が動かない。
お腹が空かない。
体はしんどいのに頭だけが異常に興奮している。
ああ、またこの状態がきたかと、呆然とする。
・2日目
朝も起きた瞬間から後悔が止まらない。
現実であることに絶望して、過去に戻りたいと願い続ける。
眠れない、食欲もわかない。ずっと心臓がドキドキする。
頭と首が痛い。
ダンナさんも気にしてない、気持ちを切り替えて、と言ってくれるけど、
言葉が耳に入ってこない。
うつが再発しそうでものすごく怖い。
「前に進める日が来るのだろうか」
「ずっとこんな感じでこの先、心から笑える日が来るとは思えない」
「心が弱い。弱すぎて嫌になる」
「こんな自分が許せない」
気持ちの切り替え方を思い出さなければ、と思うけどできない。
午後になり、ふと唐突に、私だけのせいではないな、
そういえば外的要因もあるな・・・と思いつく。
あれこれを具体的に書き出し、確かに、
100%、私のせいって訳ではない、と納得。
思いつくと、身体の痛みがすっと無くなり、ドキドキがおさまる。
もしかしたらこのまま浮上できるかもと思い、わざとその事柄を思い出してみる。
ああ、やっぱりダメ。
ふとラクになり治ったかもと思って、わざとつらいことを思い出して落ち込む、
ということをその後も繰り返す。
「お試し行動」は治りたい一心でのことだけど、不安を急いで取ろうとするのは良くない、ということがよくわかる。
・3日目
前日よりは眠れた。
起きるとかなり落ち着いている。
眠ることの需要性を再認識。
AMはまだ、ドキドキが来るのではないかと怯えていたけど午後になると、
忘れて過ごしている自分が。
自責の念は少しずつ収まり、落ち込みも短い時間が細切れに来る感じ。
それと引き換えに「今回のことを次に生かしたい」という気持ちが芽生えてくる。
転んでもただでは起きない、何かを掴まなければ、という
前向きな気持ちも出てきた。
「簡単に元に戻せないものについては焦らない」
「とりあえずを何回か繰り返して結論を先送りにしたっていい」
「その間にゆっくり情報収集、色んな人に相談」
「不確実性に耐えること、それを自分に許すこと」
「焦りは禁物」
「早くやればいいってことばかりではない」
「自分一人でなんでもできることが素晴らしい、という思い込みは捨てる」
「助けてくれる人、相談できる人がいることに感謝する」
これらの言葉をジャーナルに入力していくほどに、身体がラクになっていく。
夜、このような言葉も。
「これまでの情けない自分と、地続きに未来の自分があるのではない」
「今を変えれば、未来は必ず変わる」
「やっぱりダメな自分をいちいち検証しない」
本当に浮上したのか、あえて確かめることはもうしない。
***
今回のことは、自分の未熟さからきていることは確かですが、
大切なことをきちんと心に刻むために起きたことだと思っています。
生きていれば思うようにいかないことは必ずあります。
この先も自分にがっかりすることはあるでしょう。
傷つきたくなければ、ミスをしたくなければ、
一生、バッターボックスに立たなければいいのです。
でも、それではヒットやホームランを打つ機会も来ないのです。
よりよい方向へ向かおうとした自分の挑戦を認め、
その結果はきちんと受け止め、すべてを生きる糧としよう。
起きていることには全て意味がある。
そこから学びを得れば、それをこの先の人生に生かせば、
目指す幸せへ必ず向かっていける。
これ、ものすごく自分に言い聞かせていますw
今はまだ傷口が痛いけど、ああそんなこともあったな、と
普通に振り返ることができる日が来るので。
なんつって。
誰かの心に伝わってくれたら嬉しいな。