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人気イベント みんなのオリジナル曲を生配信の現状と今後

みなさんこんにちは、ケイです。

今回は僕のYouTubeチャンネルの人気イベント「みんなのオリジナル曲を生配信」について、僕がこのイベントを開催している理由、現状の課題や今後について考えていることについてお話ししてみようと思います。

オリジナル曲を作っているアマチュア音楽制作家の皆さんはぜひご一読ください。この記事で初めてこのイベントを知った方の初参加もお待ちしております!

「みんなのオリジナル曲を生配信」とは?

このイベントは、2024年12月現在でチャンネル登録者数が約1.7万人のYouTubeチャンネル、「Studio Oneの解説チャンネル」で、このチャンネルの視聴者さんのオリジナル曲をおかけする生配信として人気を博しているイベントです。現在は奇数の月の月末に2日間開催する、という定期開催形式をとっています。開催告知はYouTubeでのコミュニティ投稿やSNS投稿、応募フォームはstudio Kのホームページからご案内しています。

生配信の同時接続数は100名を超えることもあり、直近の開催には60曲を超えるご応募があり、2日間のイベント当日の抽選によってを参加者さんのYouTube動画を合計20曲ほど再生するという形で配信しています。過去のアーカイブも安定して1000回以上再生されています。
おそらく同時接続数も参加者数もしばらくは右肩上がりに成長しているくと思っており、この程度の登録者数のチャンネルの生配信としてはかなり人気の配信になっていると感じています。

直近で行われた配信のアーカイブ

1日目
2日目

毎回ご参加いただいている皆様には耳タコだと思いますが、イベントのコンセプトは以下の3つです。

ピースフルな発表の場
表彰したり順位をつけたりしません。私ケイも批評したりせず、一視聴者として楽しんでお聴きした感想をお伝えするのみにします。チャット欄の皆さんもポジティブなチャットで応援してください。

収益化ができる場
楽曲のコンテンツIDが申請されていれば、曲をおかけした参加者の皆様にこの配信やアーカイブの再生回数に応じて、少額ながら広告収益が還元されます。

宣伝ができる場
アーカイブを残しますので、曲が紹介された方はアーカイブのコメント欄に、何分何秒からという時刻入りのコメントを残していただけると、その時刻にジャンプするリンクが出来て、楽曲を気に入ってくださった視聴者さんがもう一度聴きやすくなります。またコメント主のアバターをクリックするとその方のYouTubeチャンネルに飛びますので、コメント欄で大いに宣伝してください。

なぜこの配信を始めようと思ったか?

ご自分でオリジナル曲を作っているアマチュア音楽制作家であればみんなが感じていることだと思いますが、「曲を作ってもなかなか聴いてもらえない」というのが今僕らが置かれている現状だと思います。

僕はそれは、オリジナル曲の供給過剰が主な原因だと思っています。

DTMが身近になり普通の人でもオリジナル曲を比較的簡単に作れるようになったため、世の中にはアマチュアが作った大量のオリジナル曲が溢れている。

ところが、曲を聴く側の可処分時間はどんどん減っている

現代ってエンタメが溢れていて、Netflix、YouTube、ゲーム、SNSなど時間を溶かすコンテンツがどんどん増えているし、夫婦は共稼ぎが増えているし、リモートワークからオフィスへの回帰など通勤時間も増えてる気がします。つまり、みんな音楽をゆっくり聴く時間なんかない、というわけです。

そんな中でYouTubeにオリジナル曲を投稿しても、再生回数が数十回とかで伸び悩んでしまう人は本当に多いと思います。こうなると曲が悪いんじゃないか、MVが悪いんじゃないか、サムネイルが悪いんじゃないかと考えがちですけど、そもそも音楽市場は供給過剰のレッドオーシャンで、可処分時間を奪い合っている競合エンタメは音楽だけではない、ということが言えると思うんです。

だからと言って、一生懸命曲を作っても聴いてもらえないと僕たちは「自分の音楽は必要とされていない」と無力感を感じたりしますし、そうなると残念ですが曲作りのモチベーションを次第に失っていくのは仕方がないことだと思います。

だから僕は、アマチュア音楽制作家には自分が作ったオリジナル曲を聴いてもらえる場所が必要だと思ったんです。日頃僕のチャンネルを見てくださる視聴者さんへの恩返しの気持ちも込めて、そういう場を僕が作ろうと思ったのがこの配信を始めたきっかけです。

開催してみて良かったと思うこと

初めて開催するときは、「僕がこんなイベントを開催して誰も応募してくれなかったらどうしよう?」とすごく不安でしたが、蓋を開けてみると多くの方が応募してくださり、初回から流せる曲数より応募曲数の方が多いという状態でルーレットで抽選をしながらの開催になりました。

何より嬉しかったのは、この生配信がすごく盛り上がったと感じたことでした。配信中のコメントがすごく活発で、今再生されている曲を参加者みんなが応援してくれていると感じることができました。

「自分の曲にこんなに反応を貰えたのは初めてです!」

というような声もたくさんいただき、またこのイベントをきっかけにDTM仲間が増えたとかチャンネル登録者数が増えた、動画が伸びた、という嬉しいご報告もいただいていて、本当にやって良かったと思っています。

そして実は人の曲を聴く楽しさやメリットを感じてくださる方が増えているのもとても嬉しいことでした。実は多くの人は、、、

「自分の曲は人に聴いてほしけど、人の曲を聴く時間はとりたくない」

と感じている人が多い気がします。これって自然なことかもしれませんが、矛盾しているとも思うんです。だって「誰かに聴いて欲しい」と思う気持ちが一番わかるのは「自分で曲を作っているあなた」だと思うからです。

だけど、この生配信では人の曲を聴くのって楽しいと感じる方が多いんです。それは多分「みんなで聴くから」だと思うんですよね。その結果多くの視聴者さんから「人の曲を聴く楽しさ、刺激を受けるメリット」について気づくことができたとおっしゃる方が増えていることは、僕にとって本当に嬉しいことです。

現状この生配信が抱えている課題

でも当然ですが、全て良い事だらけでもなくて課題もあります。

応募し続けてもずーっと外れ続ける人がいる

60曲のご応募があって20曲おかけできるとすると当選確率は33%ですよね。でも実際には5回も6回もご応募いただいて全然当たらないという方もいらっしゃるんですよね。

引きが強くて連続で当たる人もいる

一方で同じ方が連続で当たる、というケースもよくみられます。ルーレットの気まぐれの結果ですので、当たった方はラッキーなわけですが、前述の外れ続ける方との対比が際立ちすぎると「ピースフルなイベント」というコンセプトに対しても少しモヤモヤする方もいらっしゃるのではないかと思っています。

初心者優遇の是非

作曲を初めて2年未満の参加者の方を「初心者」と定義して当選確率を10%あげる優遇措置をとっているのですが、このことについてもちょっと思うところがあります。
まず最近の初心者さんは本当にレベルが高いので、初心者さんだから優遇してあげなきゃという考え方が余計なお世話ではと感じることがあります。中には僕や参加者のコメントで「初心者さんなのにすごい!」という反応を受けることに対して「上から目線」と感じてモヤモヤされる方もいらっしゃるようです。

メンバーシッププログラム会員様の優遇について

studio Kのメンバーシッププログラム会員様については当選確率を30%上げるという措置をとっているのですが、ルーレットの気まぐれによってメンバーシップ会員様でもなかなか当たらない、ということが起きていまして、実際にご不満のご意見を頂戴することもあります。

僕としては毎月の会費を頂戴している皆様なので優遇したい気持ちはありますが、優遇しすぎると一般の視聴者さんが入ってきづらい雰囲気になったりすると思っていて、それはそれでメンバー様にとっても良くないと想像しています。
例えば、常連客で固まっているお店ってちょっと入りにくい、と感じることありますよね?このイベントをそういう雰囲気のイベントにしてしまうと同時接続数自体が減ってしまってせっかくの皆さんのオリジナル曲を聴いてくれる視聴者数が減ってしまうと思うんです。それって誰も得しないですよね。

開催頻度を簡単には増やせない事情

こういう事情の中で多くの方は「だったら開催頻度を2か月に1回じゃなくて毎月開催とかに増やせば良いじゃん!?」と思う方もいらっしゃると思いますが、それは今度僕の事情でなかなか簡単ではないんです。

僕のYouTubeからの収入が減っちゃう

この配信の収益は、楽曲のコンテンツIDを申請されている製作者の皆さんに還元されます。なので基本僕はこの配信を行っても無報酬です。もちろんそれはわかっていたことだし、チャンネル登録者の皆さんへの感謝の気持ちでやっていることなので全然構いません。

でもこの開催頻度を上げていくと、YouTuberとしての僕のトータルの広告収入はさらに減ってしまいます。この配信は準備に結構手間がかかるため、これを実施する週は、通常土曜日に投稿しているいつもの収益化できる動画を投稿できないからです。収益化できる通常の動画投稿を減らすということは、僕の広告収入は減るんですね。

作編曲家としての本業を圧迫する

同じく準備に手間が取られるため、作編曲家としての受託曲数をこのイベントに合わせて制限しています。つまりそれは作編曲家としての収入の減少に直結するわけです。

収入へのダメージはこっちの方がより大きいです。体感的に1曲から2曲くらいは減らしている感じですね。開催頻度を倍にすると失う収入も倍になるのはなかなか厳しい現実です。

今後どうしていくか検討中の案

ここまで申し上げたようないろんな問題を抱えている中ではありますが、基本的にはこのイベントをもっと盛り上げて成長させていきたい、というのが僕が考えていることです。なのでここからは、現時点の案として今こういう変更を考えている、ということを皆さんにお伝えしてみますので、ぜひコメントをお寄せくださいませ

外れ続けると当選確率がどんどん上がっていく仕組みの導入

外れれば外れるほど当選確率が上がっていく仕組みにすれば、外れ続ける人というのは理論上は減るはずです。同時に同じ人が連続で当選し続けるというのも回が進むほど起きにくくなっていくと思います。

具体的には、1回外れると2回目の応募の時の当選確率が2倍、2回外れると3回目の時は3倍という具合にどんどん確率が上がっていく仕組みです。ただし当選するとリセットされ当選確率1倍に戻る、というわけです。

ただしこれは過去のご応募回数については一旦リセットして、2025年1月から全員横一列でのスタートとさせていただこうと思っています。これまでの常連さんでこの措置にご不満のある方もいらっしゃると思いますが、常連さんを優遇しすぎると新規の方が入ってきづらくなって視聴者数が減り、それは結局常連さんにとっても良くない、ということを考えています。

初心者優遇の廃止とメンバーシッププログラム会員様の優遇方式の変更

初心者の方の優遇に関しては廃止しようと思っています。これは先に申し上げたとおり、最近の初心者さんは僕が想定していたより遥かにレベルが高く「初心者さんだから優遇してあげなきゃ」というような下駄を履かせてあげる対象と考えるのは失礼だと思うようになったからです。

メンバー様の優遇についてもやり方を変えようと思っています。次回から外れ続けると当選確率が上がっていく仕組みを導入すると、これまでメンバーシップの皆さんに行っていた当選確率30%の優遇、という措置が意味を持たなくなると思います。30%程度優遇されたところで影響が小さいからです。
そこで、その日約10回のルーレットによる抽選の中で、メンバーさんだけで抽選する回というのを1回設けることで優遇しようと考えています。もちろん残りの9回にもメンバーさんは参加されるので、現状の応募者の中でのメンバー比率で確率計算するとまぁまぁ同程度の優遇率になるはずです。メンバー様以外の方は「抽選回数が減るのか・・・」と思うかもしれませんが、その9回についてはこれまでのメンバー様の30%の優遇がなくなりますので、当選確率としてはざっくり同程度になると思います。

新規でメンバーシッププログラム会員様だけの発表会も検討

これとは別に、メンバー様だけの発表会の新設を考えています。これは限定配信のようなイメージで、抽選じゃなくご希望されるメンバー様の曲は100%おかけしたいと考えています。参加者は少人数になると思いますが、その分チャットのコメントを丁寧に拾ったりなど、その曲について語り合う時間をしっかり取るような形をイメージしています。どうやって僕の負担を増やさず実施できるか、現在検討中です。

将来的には開催頻度を上げたい

とは言っても、今後応募者数が今のペースでどんどん増えて100曲、200曲になっていくと想像するならば、いずれ今申し上げたような仕組みを導入しても問題を吸収できなくなると想像します。

これを解決しようと思ったら、結局は開催回数を増やすしかないと思うんです。その時にカギになるのは「僕の準備の手間」です。この手間さえなければ、今開催している21時の時間は元々YouTubeの動画を作ったり曲作りをしたりしている時間帯ではないので、僕の負担は少なくできると思うんです。

つまり準備を自動化できたりチーム化できるかどうかがカギ!

たくさんの皆さんにご応募いただいても対応できるよう、少しづつ準備をして将来に備えておきたい、と今は考えているところです。でもこれをやろうとすると、やっぱり正直お金がかかります。

ということで、図々しくもstudio Kのメンバーシップへのご加入や、生配信中のスパチャなどをお願いして今回の記事を終わりにしようと思います。

最後は宣伝になっちゃってすみません(笑)。

studio Kのホームページはこちらから。

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