
金管楽器奏者向け リップスラー 虎の巻 ①
金管楽器奏者のみなさんリップスラーの練習はしていますか??
金管奏者で苦手な人が多く練習の優先順位はかなり下にされているように感じます・・・
私もあまりリップスラーの練習に力を入れていませんでしたが、上達するために練習に力をいれはじめた時ロングトーンの次にこのリップスラーに練習時間を割くようにしました。そこで得られた効果は
・口の柔軟性が向上して音色が柔らかくなった
・どの音域でも同じアンブシュアで音をコントロールできるようになった
この成果を特に実感しました。
虎の巻①では私が最も力を入れていたリップスラーのパターンを解説していきたいと思います。
ローB♭からのパターン

慣れてくれば上の倍音をひとつずつ追加して


いけるところまで倍音を追加していきます。このパターンがシンプルで練習効果が高いです。私はメトロノームは使わず自分の吹きやすいテンポで練習していました。
このパターンを元に練習方法や練習の狙いを書いていきます。この事を頭に入れるだけで練習効率がぐっとあがりますのでぜひ読んでいただきたいです。
練習方法と練習の狙い
最初からリップスラーで練習するのではなく
①スタッカート
②レガート
③リップスラー
の奏法で順番に練習をすると一気に練習効率があがります。
最初はスタッカートでタンギングをして音を切る方法で練習をしていきます。
次にレガート奏法でタンギングはするけども音は途切れささずに吹きます。
最後にリップスラーでタンギングをせず息のコントロールだけで音を変えます。
リップスラーが苦手な人もこの練習をすることによって息の強さやスピードで音をコントロールできるようになり口の柔軟性もUPします。タンギングの練習にもなりますし音の跳躍がかなり上達します。
練習の狙いですが
①低音域と高音域を同じアンブシュアで吹く
②息のスピードのみで音域をコントロールする
事を意識してみると練習効果が高まります。
一番意識したい事は高音域になってもローB♭と同じアンブシュアで吹くという事です。
高音域を出すのに高音域専用の口の状態を作る人がいますがこれは絶対にダメです。
一時的に高音域は出るかもしれませんがバテが早かったり音色が良くなかったりといい事がありません。
これらの練習方法と狙いを意識してぜひ練習してみてください!地味な練習ですが継続すると高音域が出しやすくなったり音色が良くなったりと効果を実感すると思います。リップスラーをあまりやってこなかった方はぜひ練習に取り入れてみてはいかがでしょうか?
いいなと思ったら応援しよう!
