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日本では、ラーメン嫌いは非国民?【今日の余録】

僕はラーメンが好きではない。嫌いというほどでもないので、誘われたら普通に食べる。そばやうどん、中華料理は大好物だから、ラーメンがいまいちピンとこない自分が不思議だ。

なかでも味噌ラーメンは、昔から2口くらいでギブアップしてしまう。何が原因なのかよくわからないが、口にすると必ず気持ち悪くなる。味噌汁や味噌炒めなどは普通に食べられるので、味噌を使った料理がダメというわけではない。なおさら理由がよくわからない

ところが、一軒だけ。一軒だけ奇跡的に食べられる味噌ラーメンを出すお店があった。東京の東陽町にあった「末広」というお店。しかも最高に美味しい。僕が食べたラーメンのなかでは日本一だ。

そこの味噌ラーメンを初めて口にしたとき、全身に衝撃が走った。「これは本当に味噌ラーメン?」と疑いたくなるくらい、今まで食べた味噌ラーメンとはまったくの別物だったからだ。スープは白みそ主体。少し甘さを感じた後に、濃厚なうま味が押し寄せてくるのがクセになる。そして麺はやや太目のちぢれ麺。これもまた僕好み。具はもやしとチャーシューのみと超シンプルなのもいい。オーブンで焼き上げたチャーシューがまた絶品で、早めに行かないとトッピングできないくらい人気だった。

しかし残念なことに。僕が東京から離れて数年後、閉店してしまった。僕が知る前にも一時閉店していたらしいので、店主さんの体調の都合なのかもしれない。ラーメンにそこまで執着があるわけでもないのに、その店だけは特別だったので、本当に残念で仕方がない。

きょうの余録によると、ラーメンは中国から伝わり、各地で独自に発展してきたそうだ。「来々軒」が有名なように、日本人はかなり早い段階でこの麺料理を自分たちなりにアレンジして楽しんできた。そんな“国民食”として愛されるラーメン。みんなが大好きなラーメン。そんなラーメンを好きではない僕は非国民。きっとそう。それでも、あの衝撃を超えるような味噌ラーメンにいつかめぐり会えれば、僕もラーメン国民の一員になれるだろうか。

新たな味噌ラーメン店探し、老後の楽しみにとっておこうかな。でも老後っていつからなんだろう🙃

今日の余録と参考資料

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