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全面芯は裁つ前に

生地も裁断したし、接着芯も貼ったし、さあ縫うぞ!とまち針を打っていたら...
あれれ...ちゃんと裁断したはずなのに、寸法が微妙に合わないよ...。どうして...?

縫い物をすると、パーツによっては接着芯を貼るものがありますよね。
接着芯の貼り方には、パーツ全体に貼る「全面芯」と、パーツの一部に貼る「部分芯」とがあります。今回は「全面芯」のお話です。

接着芯には熱で溶ける糊がついているので、生地に重ね、アイロンをかけて接着するのですが。その過程で生地が縮むことがあります。

ちょっと実験してみましょう。
水通しもアイロンも終えた生地に10cm角の印をつけます。

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この生地の全面に接着芯を貼ります。
さきほどの10cm角はどうなったでしょうか。
測ってみると...。

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幅は2mm弱、丈は3mmも縮んでいます。

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そのくらい大したことないでしょう?と思うかもしれませんね。
けれども、例えばシャツの前立てなら50~60cmくらいのパーツなので、1cmも縮んでしまうことになるのです。がっかりです。
 *実験で使用した生地はリネンウールです。縮み方は生地により異なります。

「全面芯を貼る」という指示があったら、生地はパターンよりひとまわり大きく仮裁ちして、接着芯を貼ってから正確に裁断しましょう。

裁縫上手への一歩、お試しください。

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