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シャツの脇にファスナー開きをつくる
こちらの記事でご紹介したように、シャツの脇にファスナー開きをつけると、
腕や肩が動きにくかったり、痛みがあっても、着やすく、着せやすくなります。
今回は「シャツの脇にファスナーをつける方法」をご紹介します。
■ 初めてなら綿のシャツから
初めて挑戦するなら、綿素材のシャツ生地がおすすめです。綿とポリエステルの混紡もいいでしょう。
ニットなどの伸びる生地、つるつると滑らかな素材やレース生地、透けるように薄い生地などは、生地やミシンの扱いに慣れてから挑戦しましょう。
■必要な道具と材料
![](https://assets.st-note.com/img/1660464576420-PnPVloCOCZ.jpg?width=1200)
ミシン
直線縫いができ、コンシールファスナー用の押さえ金をつけられること
ジグザグ縫いなど、縫い代始末ができること。(ロックミシンも可)コンシールファスナー用の押さえ金
ラジオペンチ
56cm(50cm程度)のコンシールファスナー
コンシールファスナーは、生地色に近いものを選びましょう。
(ここではわかりやすくするために、濃い茶色を使います)伸びどめテープ
生地が薄い場合に使います。一般的な綿素材のシャツなら不要です。
■開きの位置を決める
ファスナー開きは、片方につけても、両方につけても良いと思います。
「動きやすい方はそのままで、動かしにくい方につけよう」
「動かしにくい方は通してもらえるから、動きやすい方につけよう」
ひとそれぞれだと思います。ご希望とご事情に合わせて決めてください。
今回は左側につけていきましょう。
袖に腕を通すとき、肘を通しやすくするとスムーズになります。
ですから、脇の下を中心に、肘のあたりまでを開けるとよいでしょう。
長袖のシャツを裏返し、平らに置いて、袖口を肩先に合わせ、袖を折ります。
袖下側の折り目から袖口側へ2cmのところを、ひとつめの開きどまりにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1660464743123-W4IvNTg0wu.jpg?width=1200)
次に、手を上げるようにシャツを置いて、閉じたファスナーを沿わせます。
袖側をファスナーの下どめ(ファスナーの開き止まり)
裾側をファスナーの上どめ(ファスナーの開き始め) としますので、
さきほどの印に、ファスナーの下端から5~6cmのところを合わせ、上どめの位置をもう一方の開き止まりにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1660465203235-ihZ4CZtRek.jpg?width=1200)
開き止まりを決めたらシャツの縫い代にチャコペンで印をつけます。
ほどきますので、前身頃側、後身頃側両方につけておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1660465543430-pB7oqpPQSK.jpg?width=1200)
■ 脇をほどく
ロックミシンを開き止まりから5cm先まで、ほどきます。
縫い合わせ(直線の縫い目)を開き止まりまで、ほどきます。
縫い代それぞれ(前身頃側、後身頃側)にジグザグなどのほつれ止めのステッチ、またはロックミシンをかけておきます。
また、開き止まりから縫い合わせがほどけてしまわないよう、2cmくらい直線縫いで、重ね縫いしておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660465778576-ByjXffvE5Y.jpg?width=1200)
■ファスナーへ印つけ
シャツの縫い代をほどくと、開きの長さが変わっていることがあるので、
面倒がらずに、必ず確認して印つけをしましょう。
ファスナーの金具を閉じて、スライダーの上端から5mm先に印をつけます。
この印を、裾側の開き止まりに合わせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660465918129-ZJChNJx3Qk.jpg?width=1200)
このままファスナーをシャツの脇に添わせ、袖と身頃の縫い合わせ位置で印をつけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466004069-oDNAkUCFUd.jpg?width=1200)
さらにファスナーを袖下に沿わせ、袖口側の開き止まり位置で印をつけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466081488-dbrx3NeiEx.jpg?width=1200)
■ファスナーにアイロン
ファスナーの下止を下ろせるところまで下ろし、ファスナーをあけます。
ファスナーのエレメント(むし)を起こすようにして、アイロンをかけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466232613-s77c3kzMnk.jpg?width=1200)
■ファスナーを縫い付ける
ミシンにコンシール用押さえをつけます。
シャツの縫い代とコンシールファスナーを中表に合わせて、縫います。
■仕上げ
縫い終えたらファスナーを閉じ、下止金具を開き止まりから5mm上のところへ動かします。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466523244-bEfoc21sUQ.jpg?width=1200)
位置を決めたら、ラジオペンチで締めます。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466615936-3tBcKNsNLr.jpg?width=1200)
ファスナーと縫い代を縫い合わせておくと丁寧な仕上がりになります。
また、ファスナー端の残りが長すぎたら、切って、ハギレでカバーしましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1660466759920-mpgI5L3r1Z.jpg?width=1200)
はい、こんなふうに出来上がります。
いかがでしたか。
やってみよう!と思った方は、ぜひ挑戦してみてください。
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