見出し画像

歴史を感じる趣ある建物巡り@金沢市広坂界隈

金沢に住んでいた子供の頃。
この広坂は通学にもよく使う場所でした。
県庁や県警、市庁舎、県知事公舎と石川県、金沢市の中心地としての機能が揃っていました。交差点は兼六園の入口にも面していて、通りの先には香林坊、片町へとつがっています。
今でも来沢時にはよく散歩するコースでもあります。
この通りにある印象的な建物を2つご紹介したいと思います。

四高記念文化交流館
金沢の街の中には、お城をはじめとする古くからの建物が点在しています。(正確には金沢城自体は復元であり石川門と城壁、一部建物は当時のままです)
金沢の中心に位置する広坂にある四高記念文化交流館は明治時代に旧第四高等中学校本館として建てられました。閉館後は金沢大学や郷土資料館として利用されてきましたが、現在は四高の歴史を紹介する四高文化記念館として、又石川県ゆかりの文学者を紹介する近代文学館としても活用されています。
2階には当時の教室を再現して椅子と机が置かれその頃の様子が見えるようにも感じる佇まいです。
廊下は当時のまま。高い天井と窓の形状が明治の建物を感じます。

天井の高い廊下に窓がノスタルジーな雰囲気を演出しています。
窓からは外観のレンガと公園の緑
四高記念公園は昔は中央公園と呼ばれ、学校帰りに寄っていた何だか思い出多き場所。

この空間で好きな家具メーカーさんの一つTIME&STYLEさんが3日間限定の展示会を開催!!
運良く金沢入りの日程だったので見ることが出来ました!やっぱりこの空間にある雰囲気は貴重です。

しいのき迎賓館四高記念文化会館の並びには、しいのき迎賓館があります。こちらは旧石川県庁本庁舎。私が子供の頃はまだ県庁として使われていました。大正13年築のこちらの建物は当時最先端だったスクラッチタイルを使用(大正11年建築の旧帝国ホテル本館で日本初に使用されたものと同じらしい)県内では初のコンクリート造りの大変モダンな建物でした。内部は特にエントランス入って目の前の豪華な大理石貼りの中央階段が目を引きます。

さすが元県庁‼️
入口から外を見たこの感じがシンメトリーで好き


表の広坂の通り側からは窺い知れませんが…金沢城の城壁側は改修増築されガラス張りとなっています。

裏側の写真が無いのですが横からの方がわかりやすいかな

ガラス張りの部分のスペースはイベントホールやとフレンチレストラン。ジャルダン ポールボキューズ!!
1階のカフェ&ブラッスリーポールボキューズは
リーズナブルで2階のエッセンスそのまま、、
金沢城の石垣を眺めながらのランチはオススメです。
この辺り以前は(かなり昔…)何面もあるテニスコートでしたが、広々した芝生の緑地になり、三十三間長屋の裏手、玉泉院からと金沢城へ入って行く事ができます。

玄関の前にある2本のシイノキは「堂形のシイノキ」と呼ばれ、国の天然記念物に指定されています。

なかなかのビジュアル!!

なかなかの大きさ…樹齢は推定300年。
木の枝ぶりまでシンメトリーです。

しいのき迎賓館の向側には…金沢といえば!の
21世紀美術館があります。新旧の建物が向かい合わせに存在するのですが、通りの建物の裏手になるので広坂のバス停の入口を入るか、市役所側か反対側の石浦神社側へ回り込まないと建物の全景を見る事はできません。広坂の通りはホテルなど新たに建てられたものもありますが…あまり変わらない風景のまま何十年もあるように思います。

21世紀美術館についてはあまりに有名なので…。こちらでは触れないでおきます。ちなみにこちらの建物は以前金沢大学教育学部附属幼稚園、小学校、中学校があり移転後21世紀美術館が建設され2004年に開業しました。

金沢を歩くたびに思うのは、歩きたくなる街だという事。サラッと通り過ぎてしまうにはもったいない建物や風景を見る事ができます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?