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#32: アカペラー専用マイク!?〜横浜マイクロホン買ってみた〜 【wasabi】

こんにちは、もりーです。

先日横浜マイクロホンさんのwasabiを購入しました。
仕事のストレスによる機材の衝動買いはそろそろ卒業したいですね。

ロゴが可愛い!

今回はこちらのマイクを僕が持っている(または使ったことのある)マイクと比較したレビューを書きたいと思います。
自費で買ったので歯に衣着せずにズバズバ言っていこうと思います。

前提としての軽い自己紹介

マイクのレビューもどきを行うにあたり、発言者の環境などを話すのは当然のことだと思いますのでここで書いておきます。

東京外国語大学アカペラサークルLINES OBで、現在福岡社会人アカペラサークルFACEに所属しています。
ボイパオンリーでアカペラをやっていますが、PAやMIXなども行っています。詳しくはこちら

使用機材

・RME Babyface Pro FS
・AKG C214 / Sennheiser e935 / beyerdynamic TG-V70D
・IK Multimedia iLoud Micro Monitor
・Sennheiser HD600
・Cubase 12 Pro

人並みには機材は揃ってきたのかなという感じです。

使ってきたマイクは上のリスト以外ですと
SM58, BETA58, CF3 HBB, D5, D7, MD435, OM5, MTP550, XD-V75 辺りです。

なので初めてのマイマイクというわけでもありませんし、コンデンサーなんかと聴き比べることができたのでそれも含めて書いていきたいと思います。

横浜マイクロホン wasabiについて

ダイナミックマイクなのでもちろん機材に挿すだけで使えます。
スーパーカーディオイドということで横からの被りには強いようですが今回はライブなどで使用していないのであまり確認できていません。

azukiとwasabi

アカペラサークルの大学生やOBに、
もっともっとアカペラを楽しんでほしいと思い、
アカペラ用マイクを設計しました。

リード&コーラス向けのazukiと、
ベース&パーカス向けのwasabi。
聴き取りやすく、歌いやすく、混ざりやすく。
ハウリングしづらく、腕も疲れにくく。

https://www.yokohama-mic.com/

本体の軽さとパワーのある出力が売りということですのでそこは重点的に見ていきたいです。

wasabiの感想

箱が可愛い!

重さ

まず第一印象として軽さに驚きました。
普段e935(355g)を使っているのでちょうど100g軽いwasabi(255g)は軽く感じました。
サークルなどで最も利用されているshureのSM58(330g)と比較しても約80g、マイマイクの定番BETA58A(278g)と比べても23g軽いため、誰が持ってもかなり軽く感じると思います。

本体デザイン

左からe935, wasabi, V70

グリル部分が長く、太いです。
e935と比較してグリル部分が2倍ほど長いため、ボイパの持ち方をすると少し不安になります。
e935よりも一回り太いため、いわゆる囲う持ち方はやりづらいです。

また、ポーチが付属してきますが、このポーチがかなり肉厚でマイクを出してポーチの上に置くとマイクが転がってしまうのでちょっと嫌です。
斜め入れしなければマイクが入らないこともちょっとマイナス。

サウンド

結論から言うと悪くないです。

マイク本体のゲインも高めで、e935にも負けず劣らずで間違いなくSM58よりパワーはあると思います。

音の立ち上がりが早く、音作りをしなくても抜けの良い音が出てくれます。
個人的にはローカットを挟んでスッキリとしたボイパの音を突き詰めるのが良いのかなと思いました。
ビートボックス的な音色とは相性があまり良くない印象です。

SM58と比較すると明確にサウンドの傾向が違い、アカペラーが好きな抜けの良いサウンドを箱から出した瞬間から体験できるマイクだと思います。
また、BETA58のようなうるささもなく、自然な音の抜けのため、かなりアカペラとの親和性は良いのかなと思います。

ベース用マイクとしての役割もあるので軽く触れておくと、しっかりと硬めのベースを鳴らすことができるので、ベースマイクとして利用する場合は、かなり万能だと感じました。

ただ、e935と比較すると音に厚みが感じられなく、ロックバラードなどのゴリゴリパーカスには向かないのかなと思いました。

スネアの音質を突き詰めるような方にとっては音に物足りなさを感じるような音だろうなと思います。

また、無声音パーカスではかなり安定感のあるレスポンスですが、有声音パーカスになるとEQ無しではちょっと音の輪郭が薄くなる印象があります。

コンプとの相性はかなりよく、必須とまではいきませんが、あるとかなりいい音になると思いました。

おそらくこのマイクはリハ時間がほとんどない学内ライブや箱ライブでEQにはこだわらず、軽くコンプだけかけてもらって使う、というような運用が良いのかなと思いました。
向いているジャンルとしてはいわゆるハモネプ系の邦楽ポップミュージック、テンポ早めのスイング、可愛い系ロックあたりが挙げられると思います。

指向性はスーパーカーディオイドと比較的普通のものですが、ハウリングにはめっぽう強い印象を受けました。
カーディオイドのe935よりもハウリングが起きづらいのはもちろんのことですが、ハイパーカーディオイドのV70よりも一回り大きい音量でスピーカーから音を出してもハウリングが起きなかったので現場ではかなり設営の時間も短縮できるのかなと思いました。

比較【参考用】

とりあえず音量を同じ程度になるようDAW上で調整した上での音源です。
それぞれ
○RAW:無加工
○LC:50Hzローカット
○Comp:WAVESのRenaissance CompressorをC214基準に全て同じもの
○EQ:500Hz周辺を-2dB、3000Hzを+3dB、10kHzからシェルフで+2dB
○Rv:iZotope Neoverbのプリセットを18%でインサート
○Delay:スラップバックとして32分のディレイを10%程度でインサート
となっています。

ボイパが下手なのはご愛嬌ということで…
C214では部屋の吸音不足でスネアに部屋鳴りがかなり強く入っていることがわかりますね…

ダイナミック3本で比較するとwasabiはかなりあっさりとした味付けで、抜けの良さが際立っている印象を受けます。

こんな人にオススメ

一本目のマイマイクとしてはかなり優等生だと思います。
EQなどの音作りに自信がないけれどマイマイクを買いたいという方にとってはかなり良いマイクです。

価格も¥22,000とリーズナブルです。
SM58に1万円プラスすればこれが買えると思うと正直サークルで使うマイクはazukiとwasabiで揃えちゃっても良いんじゃないのかなと思える完成度です。

逆に、e935にドはまりしている音の厚みマニアの方にとってはこれは買うべきマイクではないです。
MD435を次のステップにするといいですよ、クソ高いですけど。

絶対に1本目のマイマイクで失敗したくないけど、どうやって選べのいいのかわからないという方には絶対オススメしたい一本なのでそこは良い点だと思います。

とにかく、フラット状態での音がかなり完成されてるのでSM58が6本の演奏から何もいじらずにマイクを挿し換えるだけで演奏の印象がグッと変わるマイクだと思いました。

まとめ

今回は横浜マイクロホンさんのwasabiのレビューを書いてみました。
レビュー記事を書くのは初めてなので勝手がわからず読みづらいところもあったかと思いますがご容赦下さい。

このような機材レビューに需要があれば今後もぼちぼち続けていきたいと思いますのでこの記事が良かったな、参考になったなと少しでも思えたらぜひ引用RTでの感想をお待ちしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。もりーでした。






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